評価されすぎ15人

Anis Shivani “The 15 Most Overrated Contemporary American Writers” http://www.huffingtonpost.com/anis-shivani/the-15-most-overrated-con_b_672974.html(Via 康慨「脳残文学 庸人的“皇帝新衣”」『東方早報』2010年8月11日)


詩人Anis Shivaniが提出する凡庸なのに「評価されすぎている(overrated)」現代米国文学者のリスト;


15 William T. Vollmann
14 Amy Tan
13 John Ashbery
12 Mary Oliver
11 Helen Vender
10 Antonya Nelson
09 Sharon Olds
08 Jorie Graham
07 Jonathan Safan Foer
06 Jhumpa Lahiri
05 Junot Diaz
04 Louise Gluck
03 Michael Cunningham
02 Billy Collins
01 Michiko Kakutani


特にNYTの書評家であるMichiko Kakutani*1に対しては辛辣である。曰く、”the worst book critic on the planet”. “If she loves a book, avoid it like hell (it's bound to be banal). If she dislikes it, consider buying it.”
さて、「評価されすぎている(overrated)」という以前に、(日本人にとっては)そもそもこの中の何人を知っているのか、読んだことがあるのかという方が問題だろう。勿論この中には、原理的に翻訳が困難な詩人がかなり入ってはいるのだが*2。ともあれ、ここに挙げられている15人全員知っている(さらには読んだことがある)というなら、あなたは相当の米国文学通ということになるのでは? 俺の場合は3分の1。米国詩壇の長老であるジョン・アシュベリーの名前くらいは知っているというのは当然だろうけど*3、『ジョイ・ラック・クラブ』のエイミー・タン、『その名にちなんで』のジュンパ・ラヒリ、『この世の果ての家』、そして映画『めぐりあう時間たち*4の原作者であるマイケル・カニンガム、角谷さん、そして名前は知っているJunot Diaz*5ということになる。嗚呼恥ずかしい!

ジョイ・ラック・クラブ (角川文庫)

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その名にちなんで (新潮文庫)

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この世の果ての家 (角川文庫)

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めぐりあう時間たち [DVD]

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