２つの全く関係ない訃報。
先ずは、
DENNIS HEVESI “David E. Apter, Yale Political Scientist, Is Dead at 85” http://www.nytimes.com/2010/05/10/world/10apter.html
政治学者／社会学者のDavid E. Apter氏。記事で言及されているように、代表的な業績は、初期のガーナ・ナショナリズムの研究、中期の日本の三里塚闘争の研究、さらに後期の中国の毛沢東主義の研究ということになるのだろう。しかし、アプターは南米における反体制運動、中東におけるテロリズム、伊太利の「赤い旅団」の研究も行っている。また、記事には社会学者のKai T. Erikson（精神分析学者エリク・エリクソンの息子）のコメントが引用されている（エリクソンとアプターの繋がりはいまひとつわからないのだが）；
“He was a tireless field worker, learning the fine grain of life out on the surfaces of the world where people actually live, and had a remarkable capacity to make broader theory out of it,” Kai T. Erikson, a former president of the American Sociological Association, said in an interview.“It’s hard to pin him to the wall as a political scientist or a sociologist,” Professor Erikson said. “He had huge influence in both fields, bringing them together as an inventor of interdisciplinarity — almost the coiner of the term.”
BRUCE WEBER and DAVE ITZKOFF “Frank Frazetta, Illustrator, Dies at 82; Helped Define Comic Book Heroes” http://www.nytimes.com/2010/05/11/arts/artsspecial/11frazetta.html
SF（ファンタジー）のイラストレーター、フランク・フラゼッタ。記事には1970年以降のヘヴィ・メタルの美意識に影響を与えたことが言及されている。さらにいえば、RPGの美意識もフラゼッタなしにはあり得なかったのでは？
ロックにおけるファンタジー的なヴィジュアルということでは、他方でロジャー・ディーンのイラストレーションあり*1。ここで英／米、プログレ／ヘヴィ・メタルという線を引くことができるかも知れないが、ヘヴィメタ野郎（or RPG野郎）はロジャー・ディーンの淡さに満足できなかったということか。
See http://frankfrazetta.org/
