雲南から帰って

承前*1

27日夕方、昆明から春秋航空機で上海に戻ってきた。
雲南省に行ったのは、2007年4月*2以来の2年ぶり。今回は幸いなことに、何か変な事件に巻き込まれることなく、無事に旅ができた。
雲南のことは追々アナクロニカルに書くとして、先ず最初と最後について書く。
1月17日、まだ真っ暗な4時40分頃、タクシーで浦東空港へ。7時過ぎの春秋航空機で昆明へ。機内では、岩波文庫の『久生十蘭短篇選』を読みつつも、前夜から殆ど寝ていなかったので、眠りながら過ごす。12時頃昆明に到着。昆明空港には昆明在住の親戚が自動車で迎えに来てくれる。先ず昆明市内の「金庭」というところにある「金庭農家園」というレストランで昼食。特に豆腐花が美味。それから、高速道路で下関へ。5時前には着く。下関の従妹の家には1月21日まで滞在することになる。

久生十蘭短篇選 (岩波文庫)

久生十蘭短篇選 (岩波文庫)


「金庭農家園」にて。

1月26日朝、下関から乗合タクシー(?)で昆明へ。1人当たり160元。高速道路を走り、昼頃に昆明に到着。空港で荷物を預け、妻の高校時代の同級生の家に泊まることにする。「伊天園」というイスラーム・レストランで昼食を食べ、バスとタクシーを乗り継いで、昆明の東側の「牛街荘」というところにある妻が通った中学を訪ねる。夜は、「東寺街」にある昆明料理屋「老街房」で昆明在住の従弟たちも交えて食事。
1月26日、昆明は先ず曇りで、突然(かなり久しぶりという)雨が降り出し、陽光の中を雨が降り注ぐ天気雨がしばらく続き、雨が上がった。夜になって、また雨が降った。翌日は晴れ。
実は私は1990年1月に昆明を訪れ、その市中を数日間彷徨ったことがある。しかし、昆明の街には20年前の記憶を喚起するようなものは全くなかった。全ては変わってしまったのだ。

「牛街荘」。青空と雲。

「南屏街」にて。昆明の(上海で言えば)南京路?

「秋苑小区」にて(1月27日)

1月27日、12時20分発の春秋航空機に乗り、途中湖南省常徳を経由し、16時30分に浦東空港に到着。上海は小雨に煙っていた。雲南省の4時半は真昼であるが、上海の4時半は夕暮れ。また、春から冬への帰還。

ところで、旅行中に福岡伸一生物と無生物のあいだ』を読了。

生物と無生物のあいだ (講談社現代新書)

生物と無生物のあいだ (講談社現代新書)