汪栄祖「想象中的“湖南独立”」『上海書評』2010年1月10日
Stephen R. Platt Provincial Patriots: The Hunanese and Modern China(Harvard University Press, 2007)の批判的書評。
Stephen R. Plattの仮説は近代中国ナショナリズムは「湖南ナショナリズム(Hunanese Nationalism)」を基礎として形成されたというもの。たしかに、中国ナショナリズムに多大なる影響を与えた、或いはそれを主導的に担った、王夫之(王船山)*1、曽国藩、郭嵩蝱、(『仁学』の)譚嗣同、毛沢東といった思想家は湖南人である。
- 作者: 譚嗣同,西順蔵,坂元ひろ子
- 出版社/メーカー: 岩波書店
- 発売日: 1989/08
- メディア: 文庫
- この商品を含むブログ (1件) を見る
- 出版社/メーカー: ジェネオン エンタテインメント
- 発売日: 2008/12/19
- メディア: DVD
- 購入: 5人 クリック: 28回
- この商品を含むブログ (43件) を見る
- 出版社/メーカー: ジェネオン エンタテインメント
- 発売日: 2009/03/25
- メディア: DVD
- 購入: 1人 クリック: 25回
- この商品を含むブログ (23件) を見る
- 作者: 竹内実
- 出版社/メーカー: 岩波書店
- 発売日: 2000/10
- メディア: 文庫
- クリック: 1回
- この商品を含むブログ (2件) を見る
また、Jonathan SpenceのTreason by the Book*4の主要な舞台も湖南であった。
周宇、李雪「韶山出了個毛沢東」(pp.18-27)
周宇、肖克莱提「“毛沢東城”政治史」(pp.28-31)
段宇宏「毛沢東外孫女打造時尚版“新毛語録”」(pp.32-33)
成文軍「毛沢東、懐念與告別之間」(pp.34-39)
Treason By The Book: Traitors, Conspirators and Guardians of an Emperor
- 作者: Jonathan Spence
- 出版社/メーカー: Penguin
- 発売日: 2006/01/05
- メディア: ペーパーバック
- クリック: 7回
- この商品を含むブログ (6件) を見る
*1:王船山について日本語で書かれた概説書は遺憾ながら知らない。ただ、船山の『易経』解釈は西洋における『易経』理解、特にユンクに強い影響を与えたと言われる。船山の『易経』解釈については、高田淳『易のはなし』を参照のこと。
*2:See also http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20090308/1236531767
*3:毛沢東と湖南省に関しては、http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20060907/1157629140 http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20060909/1157782922も参照のこと。
*4:See also http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20090203/1233664206 http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20091213/1260686440