世界の共産党(メモ)

『南方週末』2009年7月2日の特集「国外共産党生存現状調査」;


常天楽、李梁、郭仕鵬、祝瑩瑩「活在資本主義心臓裏的美国共産党
覃愛玲「官方研究報告分析国外共産党的真実処境」
肖成、郭仕鵬、朱暁佳、堯舒、郭力「国外共産党生存現状調査」
Wes Enzinna「一個美国“瀕危”左派的素描」(郭仕鵬編訳)


この特集は、最近中国共産党中央組織部党建研究所による研究報告書『低潮中的変革與奮進――全球化信息化背景下国外共産党的発展趨勢研究』が発表されたことに因む。この報告書によれば、現在世界100か国に127の「共産党」を自称するか、若しくはマルクス主義を党是とする政党が存在する。地域別に見ると、亜細亜に29、アフリカに8、ヨーロッパに55、オセアニアに3、アメリカに32。そのうち、与党として国家権力に関与している政党は25。報告書ではこれらを、社会主義国の「執政党」(キューバ北朝鮮、ヴェトナム、ラオス)、発展途上国共産党、「転型国家」(元社会主義国)の共産党、先進国の共産党に分けて、分析している。
特集記事では、1919年に設立された米国共産党(CPUSA)への取材が詳しい。ほかに、詳しく紹介されているのは、英国共産党、印度共産党、濠太剌利共産党。また、「一個美国“瀕危”左派的素描」は米国の老左翼で、サパティスタについてのルポ、Rebellion from the Rootsの著者であるJohn Ross*1について。