『広東人在上海』など

永嘉路のArt Laborで、嬰野賦の『辮行祭』を観る。嬰野賦の作品は以前にも観たが*1、この一見日本人と間違いそうな名前のアーティストが使用する、歪んでかつ様式化された波のパターンが田名網敬一*2粟津潔を思い起こさせるということを記しておく。『Time Out上海』(7月10日号)の海杰という人によるレヴューでは、嬰野賦の作品は「現代人内心的“懐旧病”」を表現したものであるということだが(p.28)、それもそうだが、医療やスポーツということで少女に加えられる暴力ということで、それは近代というもののアレゴリーなのではないかとも思った。
それから、上海人民出版社の小売部(紹興路)へ行って、本を2冊買う。

宋鑽友『広東人在上海(1843−1949年)』上海人民出版社、2007


序言(熊月之)


第一章 引言
第二章 従嶺南到上海
第三章 同郷組織與旅居者社会
第四章 社会生活
第五章 旅滬粤商與近代上海工業地位的形成
第六章 粤商在上海的金融活動
第七章 貿易活動及商業網絡
第八章 広幇與上海都市商業
第九章 従“売門口”到巨富――旅滬粤商的商業倫理
第十章 家郷、国家認同與民族主義動員
第十一章 南北対峙與上海広東社会内的政見紛擾(1918−1927年)
第十二章 旅滬粤商領袖在全市性商業団体中的活動――以上海総商会為中心――
余論
参考資料
後記

范熒『上海民間信仰研究』上海人民出版社、2006


緒言
第一章 上海民間信仰的起源及其早期発展
第二章 上海民間巫術的伝承與変異
第三章 上海俗神信仰的発展與演化
第四章 上海民間賽会及其社会功能
第五章 上海禁忌習俗的沿襲與流行


主要参考文献
後記

それから、Vienna Café*3にて休憩。