鴨沢祐仁

或る方経由で知る。

青林工藝舎のサイトに曰く、


2008年1月19日

 今週、鴨沢祐仁氏が急逝されました。急な知らせで驚いています。死因等、まだ詳しいことは分かっておりませんが、社員一同心よりご冥福をお祈り致します。詳しいことが分かり次第、またお知らせいたします。(手塚)


2008年1月22日 鴨沢さんについて。

 21日、高市さんと一緒に鴨沢さんに最後のお別れを告げてまいりました。家の中での転倒事故が死因だったようで死亡推定日は12日ということです。諸事情により葬儀は執り行われませんが、24日荼毘に伏されることとなりました。ホントに突然のことでまだとまどっている状態ですが、安らかに永眠されることを願ってただただお祈りするばかりです。(手塚)
http://www.seirinkogeisha.com/editor/

実は1980年代以降の鴨沢さんのお仕事などについては全然存じ上げていない。私にとっての鴨沢さんは高校時代の記憶に属する。高校時代、PARCOが発行する『ビックリハウス』の愛読者だったが、鴨沢さんは『ビックリハウス』によく漫画というかイラストを寄稿していた。その繊細でクールな画風は強く印象に残っているが、当時それを表現する言葉を知らなかった。ただ、〈ペパー・ミント〉みたいとか思っていた。ところで、

稲垣足穂の世界観を図像に置き換えたような物語を描く漫画家だった。ロットリングの均一な線によって、判りやすい情感を排除した、特徴的な絵柄だった。「ファンタジー」と説明してもいいのだが、鉱物的モチーフが頻出する作風には、うまく説明はできないのだけども、自然賛歌的・文明批判的な「いわゆるファンタジー」とはズレた印象があり、そこを好きだという人が多いのではないかと思う。
http://www.jarchive.org/journal/2008/01/xie.html
という言葉に出会う。そうか、「稲垣足穂」か。また、このエントリーから「鴨沢は重度のアルコール中毒で、それで作品が描けなくなった」ということも知る。
なお、『鴨沢祐仁メモリアルHP』はhttp://www.geocities.jp/xiesclub/
また、


http://yukiusagi.air-nifty.com/caetla/2008/01/post_bdc1.html
http://d.hatena.ne.jp/YADA/20080120


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