JBM

JBM=judgment based medicineという言葉をhttp://ameblo.jp/hiromiyasuhara/entry-10025171023.htmlにて知る。evidence based medicineにnarrative based mediceneに。
引用されている河合蘭さんという医療ジャーナリストの言葉;


 高齢出産って実は学会の正式な用語にないんですよ。どこにもない。あるのは「高齢初産」という言葉。これは初産であって35歳以上なら少し注意してくださいというだけで、新しい研究を見ていくと、思われていたほどの大問題ではないと言われ始めています。基本は産める体であれば赤ちゃんが宿るということだと思います。(注 年齢が高くなると産む大変さより、妊娠することのほうが大変) 

 帝王切開もなんとなく「高齢になると切られる確率が高い」と思われているんですが、帝王切開をする確率というのは確かに年齢も影響しますが、医療施設による差も小さくありません。つまり医師の方針とか経験による自信の問題。今、JBMジャッジメント・ベースド・メディシン)という言葉があってこれは“訴訟になったときに医師が有利になる医療”という意図があります。端的にいうと「裁判で患者に勝てる医療」です。なぜかというと、帝王切開すると、裁判に強いんです。それは「医者として、私は放置してなかった」と言えるから。帝王切開は究極の産科医療なので、これ以上のことはないという論理。でもお腹を切るということは、赤ちゃんにとってはあまり負担ではないですが、母体には負担。だから私たちにできることは、まずは高齢出産に慣れていて自信を持っているお医者さんを探すこと。都心部では6割が30代以上の出産になってますから、女性のライフコースの変化を受け入れていただきたいです。

ここで書かれていることは私たち夫婦にも無縁ではない。
ところで、http://d.hatena.ne.jp/kaerudayo/20070209#p2で公園の「がらんどう」化が採り上げられている。これはjudgment based administrationということに関係しているか。つまり、〈裁判で市民に勝てる行政〉。