これも少し前のニュースになってしまった。
駱俊澎「竇唯興起 先〓*1新京報再焼車」『東方早報』2006年5月11日
Winny WANG, ZHANG Liuhao “Singer arrested for setting fire to editor’s car” Shanghai Daily 12 May 2006
駱俊澎「“焼車”事件可能昇級為刑事案件」『東方早報』2006年5月12日
5月10日午後、竇唯は自らの離婚のことに関して書き立てた『新京報』の「卓偉」という記者に抗議するため、同社に乗り込んだが、その「卓偉」という記者は不在。最初は「静坐的方式」を採っていたものの、次第に苛ついてきて、新聞社のパソコン1台とTV1台をぶっ壊し、職員1人に水を引っかけ、取り敢えず撤収。3時間後に再び新聞社に現れ、門前に停車してあった編集者の車にガソリンをかけ、燃やしてしまった。これによる怪我人はなし。また、この車は当の「卓偉」記者の車ではない。かくして、警察に逮捕・拘留された。
11日の『東方早報』の記事によれば、弁護士の意見として、
ということである。また、12日の駱俊澎記者の記事では、また弁護士の意見として、「無罪釈放」になる場合は拘留は24時間を超えないのが通例であるとしている。その後のニュースのチェックをしていないので、どうなっているかはわからない。
針対竇唯以上的行為、早報記者諮詢了法律専家。律師称如果竇唯的行為不厳重、他将対〓*2壊的物品進行民事賠償、同時対被溌水的工作人員進行道歉、如果公安機関判断竇唯的行為悪劣、破壊性厳重、擾乱社会秩序並触犯了《行政治安処罰条例》、他則不僅要進行民事賠償、還将被処以行政拘留、拘留最長時間15天。
Shanghai Dailyの記事でもそうだが、竇唯のことを未だに「黒豹」の元リード・ヴォーカル、或いは王菲の元夫と報道していること自体が問題であると思われる。「黒豹」はボン=ジョヴィ風のハード・ロック・バンドだったが、現在の竇唯の音楽性は全然違う。
12日の『東方早報』は、ほかに
孫孟晋「竇唯的両面」
楊波「與其〓*3子、毋寧瘋子」
石毅「公衆人物不同於普通人的義務」
林扶疊「過棄歌星靠当街撤溌撈取眼球」
という記事を載せる。また、関係者のコメントと竇唯の年譜も。その年譜を見ると、竇唯が凄い勢いでアルバムを出していることがわかる。昨年8月以降だと、
2005年8月『八和莫非楽的韵』(不一定)
2005年8月『九生到底俗世不朽』(不一定)
2006年4月『東游記 上游』(不一定)
2006年4月『東游記 下游』(不一定)
2006年5月『水先後古満風楽』(不一定)
竇唯の失調が満天下に明らかになったのは、4月2日の上海でのライヴだったという。その場で、竇唯は前妻高原や唐朝の丁武のことをいきなり罵倒し始めた。実は私はそのライヴを観ていたのだ*4。ライヴの後半でいきなり竇唯がシャウトし始めたのだけれど、あれだったのね。
日本人ならば、どうしてもビートたけしの〈フライデー討ち入り事件〉を思い出さずにはいられないだろう。竇唯の風貌はたけしというよりは太った志村けんであるが。
http://blog.goo.ne.jp/takanyan_october/e/a0ceb30e7ca8f43630ee526180ce0dfdも参考にした。