『藝妓回憶録』


 中国サイドからはチャン・ツィイーミシェル・ヨーコン・リー、日本からは役所広司渡辺謙が出演しているアメリカ映画『SAYURI』の中国公開が、危ぶまれている。もともとの計画では2006年2月19日公開だったが、現在翻訳作業も途中で停止されていることが、『青年報』の報道で明らかになっている。
 中国国内において、中国人女優が日本近代の「敏感な話題」を題材にしたと思われる映画を演じることに対しての反発が増しており、配給元のコロンビア映画では戸惑いが隠せない。
 すでに、翻訳作業の最終部分が2005年12月末に上海で行われており、中国国家電影局の審査を受けているものの、音沙汰がなく、チャン・ツィイーコン・リーを起用する予定だった音の吹き替え作業も頓挫している。中国国家電影局にも上映中止を求める意見が多数寄せられているという。
 映画公開準備が遅れる中、海賊版DVD『SAYURI』の売り上げは好調のようで、一般大衆の関心が高いことが伺われる。このままの状態が続けば、2月中国公開は絶望的と見られている。
http://www.explore.ne.jp/news/article.php3?n=2059&r=sh
 ソースは忘れてしまったが、〈国辱〉であるとして、章子怡が脅迫を受けているということを聞いたことがある。
 日本での評判は?
 いずれにせよ、原作小説の段階で、作者がモデルとなった人物から訴訟を起こされたといういわくつきの作品ではある。