帰国


 まずはのっけから訂正。
 http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20051218ですが、「須藤」ではなくて、ご指摘の通り「周藤」さんでした。どうも相済みませぬ。そして、Thank U!*1

 12月19日11時20分成田発のJAL719にて上海に帰還。それにしても、JAL機内食というのは乗る度にしょぼくなっているという気がしてならない。隣に座っていた男性は機内食をシカトして、予め買っておいたらしい鮨ばかり食べていたぜ。機内では、吉澤夏子『世界の儚さの社会学 シュッツからルーマンへ』(勁草書房、2002)を読む。細かい感想などは後日ということにして、またとりわけ後半部についての〈ルーマニ屋〉諸家の評を伺ってみたいということはあるにはあるのだが、取り敢えず一言ということだと、副題の「シュッツからルーマンへ」の「から」が少しか細いのではないかということ。
 上海浦東機場には到着予定時刻よりも10分早く着陸したが、国毎の標準時制度による目眩ましの効果はあるにせよ、あっという間、という感じはたしかにする。赤外線センサーによる体温測定やら入国審査やらバゲージ・クレイムやらといった儀礼的なルーティンを通過すると、そこは名実ともに中華人民共和国の領土である。運賃19元のバスが黄浦江を越える辺りになると、デジャヴ感に基づいた懐かしさがこみ上げてくる。
 静安寺でバスを降りると、突然1人の男性から呼び止められる。中国語と英語で、ホテルを探しているのか? いやと答えると、どこに行くのか? そこまでなら、30元で行ってやる。ここから家まではタクシーだと20元代で行けることを経験的に知っていたので、シカトして、スーツ・ケースを引摺りつつ、タクシーを拾いに行ったのだが、折り悪くなかなかつかまらぬ。すると、男性が追いかけてきて、中国語で幾らが希望なんだ? 25元と答えると、安すぎるぜといって、行ってしまう。やれやれと思っていたら、25でOKだという。仕方がないので、ことを楽観的に解釈し、三菱のワンボックスに乗ることにした。取り敢えず、どっか変な場所に拉致されることもなく、家には辿り着いた。
 いやはや。
 日本は寒波で、名古屋では50年かぶりの大雪とのことだが、こちらとて寒いことには変わりはない。23日の予報、最低気温マイナス7です*2