9月3日。


クスノキ。港区南青山3丁目。


楠 切り株からの復活


この楠(くすのき)は、数百年の歴史を持つ大木でしたが、宣伝会議*1が当地を取得する直前に伐採されてしまいました。平成九年に、宣伝会議本社ビルが完成しましたが、建設に際して専門家に相談の上、切り株を取り囲むコの字型にし、中央部分は地面に雨が染み込むように板張りの中庭にしました。
すると切り株から再び新芽が生えはじめ、以来成長し続けています。
平成十二年四月に、この楠の保護・保存を目的として、熊野本宮大社*2和歌山県)による御霊の奉納式をおこないました。
平成二十四年四月に宣伝会議本社は移転し、当地に事業構想大学院大学*3が開学しました。
青山の街並みにたたずむこの貴重な楠を、いつまでも見守り続けたいと考えます。