「アウティング」するな条例

『ハフィントン・ポスト』(『朝日新聞』)の記事;


2018年05月15日 10時41分 JST | 更新 2018年05月15日 10時41分 JST
カミングアウトは誰の権利? 東京・国立市LGBTの勝手な公表を禁じる条例が施行
他者が本人の意思に反して公表する「アウティング」や、本人が公表しようとした場合に親族らが阻むことを禁じた。

朝日新聞社提供


カミングアウトは誰の権利? 勝手な公表禁じる条例施行

 同性愛や性同一性障害などの性的少数者であることを、第三者が勝手に公表することを禁じる全国初の条例が東京都国立市で今春、施行された。LGBTに対する全国の自治体の取り組みは。

 国立市の条例は、男女平等の理念をさらに深め、多様な性の平等の実現を目指す内容だ。その中で、異性を好きになるか、同性を好きになるかといった「性的指向」や、自分の性別を本人がどう認識しているかを示す「性自認」の公表の自由について「個人の権利として保障される」と規定。他者が本人の意思に反して公表する「アウティング」や、本人が公表しようとした場合に親族らが阻むことを禁じた。罰則はない。


 市によると、こうした規定は全国初。当事者団体でつくるLGBT法連合会は、「海外でも見たことがない」という。条例は、市民委員会での議論などを経て昨年12月に可決された。市が公表した骨子案は、アウティング禁止にまでは触れていなかったが、性的少数者から「カミングアウト(公表)を強制するようにも見てとれる」と意見が寄せられ、市側が内容を検討。「公表の可否は本人の権利で、公表されたくない人もいることを明示すべきだ」としてアウティング禁止の規定が加わった。

朝日新聞デジタル 2018年05月15日 06時51分)
https://www.huffingtonpost.jp/2018/05/14/coming-out_a_23434694/

国立では、一橋大学のロー・スクールの院生が「アウティング」をきっかけとして自殺するという事件が起きていたのだった*1