「希望」から「ゼロ」へ

玉木雄一郎*1「ゼロからはじめます。」https://www.huffingtonpost.jp/yuichiro-tamaki/zero-20180426_a_23419537/


民進党」と「希望の党」が合併して「国民民主党」(「国民党」)になるのだという*2
このテクストはその挨拶文のようなものなのだが、ここで掲げられたポリシーは穏当であり、真剣な議論の対象に充分なり得るものだと言えよう。
さて、「反省とお詫び」と題して曰く、


昨年の総選挙の際、民進党衆議院議員希望の党に合流して選挙を戦いました。小選挙区制度の下では、与党と野党の1対1の構造を作らなければ勝利は難しいため、民進党衆議院議員希望の党に合流することで野党の乱立を防ぎ、一気に政権交代を目指す大きな政治決断に基づくものでした。しかし、急な所属政党の変更は有権者に混乱を与え、仲間の多くは「変節した」などの批判にさらされました。そして、残念ながら、そのチャレンジは失敗しました。野党を一本化するための試みだったにもかかわらず、立憲民主党が誕生するなど、かえって野党の数を増やす結果にもなってしまいました。政治は結果責任です。まず、こうした経緯について深く反省し、国民の皆様にお詫びを申し上げなければなりません。
まあ、「反省」能力のない猿以下の人間も多いなか、「反省」するということは貴重だと言えよう。但し、この「反省」は不十分だと思う。そもそも、「民進党」の「希望の党」への「合流」というのは、小池百合子の謀略に乗せられた(或いは乗った)ということでしょ。その過程で踏み絵のように右傾化が強制されて、そこで淘汰されたり、そんなのついていけないよと思った人たちが「立憲民主党」をつくったわけだ。また、同時に旧「日本のこころ」のような極右に近い人々も引き入れられた*3。ここら辺をきっちり「反省」していただかないと、折角の新党の理念や政策の信憑性が低下してしまうのではないだろうか。まあ、「日本のこころ」系は「国民民主党」には加わらないようだけど。
新党の名前も、〈ゼロの党〉にしたら、(意味不明ではあるものの)かっこよかったのにね。