Dopeになりそう

承前*1

篠原肇「スポーツとドーピングの関係性と今後」https://www.huffingtonpost.jp/hajime-shinohara/sports-doping_a_23346263/


「ドーピング」再考、或いは「ドーピング」概念拡張の試み。「スポーツに関連するドーピングでは、公式な言い回しかどうかはおいておいても、薬物的ドーピング、情報的ドーピング、道具的ドーピング、金銭的ドーピング等多岐にわたります」。あんたもdope、わたしもdope、目潰し投げてどろんどろん、という感じなのだが、思い出したことがある。結果の平等か機会の平等かという議論があるけれど、結果の平等を検証するのは容易いけれど(当たり前だ)、機会の平等を検証するのは不可能に近いくらい困難であるということ。結果の格差はそもそもの資質や努力の効果であって〈機会〉の因子は全く含まれていないと証明し尽くすことはできるのか。
英語のdopeだけれど、手許の英和辞典には語源が載っていなくて、私も語源は知らない。また、色々な意味があるのだけれど、個人的には馬鹿という意味の印象が強い。ガーフィンケルStudies in Ethnomethodology)が言ったjudgmental dope*2は端的に「馬鹿」と訳してもいいように思うのだが、「判断能力喪失者」というのが定訳になっているのだろうか。
Thinking on doping may make you a dope.

Studies in Ethnomethodology

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