何処に落ちたのか - Living, Loving, Thinking, Again

『朝日新聞』の記事；

月見の夜に隕石落下　小惑星が爆発、地震も発生　中国
広州＝益満雄一郎
2017年10月7日18時23分

　月見を楽しむ中国の祝日「中秋節」の４日夜、中国南部の雲南省に隕石（いんせき）が落下した。中国メディアが伝えた。中秋の名月を撮影しようとしていた人たちが、暗闇が急に明るくなり、大きな火の玉が数秒かけて落下する様子を動画や写真に収めた。
　中国メディアが米航空宇宙局（ＮＡＳＡ）の情報として伝えたところによると、４日午後８時過ぎ（日本時間同９時過ぎ）、地球の上空３７キロの地点で小惑星が爆発し、一部が隕石となって同省内に落下した。落下の衝撃はＴＮＴ火薬５４０トンの爆発に相当し、マグニチュード２・１の地震が観測された。
　落下地点は地形が険しいため、隕石の回収は難しいという。死傷者や家屋損壊などの被害情報はないとしている。（広州＝益満雄一郎）
http://www.asahi.com/articles/ASKB753TCKB7UHBI010.html

この朝日の記事でも、雲南省の何処に落ちたのかというのは特定していない。

中国新聞網「隕石中秋夜掉落雲南大理震撼亮度勝満月」http://www.chinadaily.com.cn/interface/zaker/1142845/2017-10-07/cd_32938329.html

タイトルだけを見ると、「雲南大理」*1に落ちたのかと思ってしまうが、大理でも目撃されたということであって、NASAのデータを引いて、雲南省の「香格里拉県城西北40公里」の地点に落ちたとしている。台湾の中央社の記事「雲南中秋夜多雲卻見隕石劃天際」*2でも同じ。

熊強、張彤「中秋夜香格里拉隕石掉落追踪　当地正組織尋找」http://news.china.com/socialgd/10000169/20171005/31542906.html

香格里拉 *3の地元政府関係者によると、香格里拉から西北に40kmの地点というのは既に香格里拉の領域外であるという。隕石が落ちたのは、迪慶州徳欽県*4または維西傈僳族自治県の可能性もあるという。

林碧鋒「三問雲南迪慶“火流星”空爆事件」http://sn.people.com.cn/BIG5/n2/2017/1007/c378287-30805955.html

こちらの方では「迪慶州」ということになっている。
まあ何れにしても雲南省西部のチベット人地区であることは間違いない。

See also
太平洋電脳網「小行星撞撃雲南　空爆高度37公里　隕石或未燃尽落地面」http://tech.ifeng.com/a/20171005/44707114_0.shtml

*2:http://www.nownews.com/news/20171005/2619798

*3:See also http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20060515/1147667307 http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20060518/1147922655 http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20150731/1438316893

*4:See also http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20090212/1234419803 http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20110314/1300124753