70周年

梅田恵子「ストリップ70周年、1周回って芸術路線」http://www.asahi.com/and_M/articles/CCfumtp017022700311.html


今年は日本で「ストリップ」*1が誕生してからちょうど70周年。日本における「ストリップ」の歴史と現状を西条昇*2が語る。


――最初のストリップは1947年(昭22)1月なのですね。


西条 新宿にあった帝都座で、レビューの合間に披露された「額縁ショー」が最初といわれています。裸婦像の名画「ヴィーナスの誕生」や「ペルセウスアンドロメダ」を再現して同じポーズをとる「名画アルバム」という見せ方。戦前、宝塚歌劇日劇ダンシングチームを育てた秦豊吉さんという演出家が、三菱商事勤務時代にドイツで見たショーをヒントに帝都座で始めた。1月の第1回公演では踊り子がブラジャーを取らず、胸を出したのは2月の第2回公演から。ここから日本のストリップショーが発展していくんです。


――ストリップ界の現状は。


西条 全国に300軒以上あった劇場は、今は20軒くらい。フランス座も19年前に閉めて東洋館という演芸場になりましたし、今年もTSミュージックという新宿の名門が閉館しました。見るだけならネットで見られる時代だし、メジャーな新聞雑誌やテレビ番組も扱わなくなって、若い人が知る機会もないんだ思います。

――草食系の時代ですし。


西条 若くて美しい踊り子さんも多く、ポラ会、チェキ会みたいなのもあって、それこそ「会いに行けるアイドル」なんですけどね。今や女性の方が踊り子さんたちの美ボディーに興味があるようで、女性客が2〜3割を占めることも。芸術路線だった「額縁ショー」のころに戻っている感じです。法律上、風俗としての発展はもうない。芸術、エンタメとしてどう若い男性層を取り込んでいくかが、これからの課題だと思います。

もう無形文化財に指定するしかないね。ストリッパーが登場するといえば『深夜食堂*3だけど、これは「メジャー」といえるのかどうか。
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