「フェス」とは違う

張春穎「中島みゆきチャゲアス…フェスの元祖「ポプコン」の歴史振り返る」http://withnews.jp/article/f0160610004qq000000000000000G00110601qq000013506A


少し時間の経った記事だが、曰く、


中島みゆきら多くの優れたシンガー・ソングライターを送り出したコンテストが30年前まで開かれていました。1970年代から80年代にかけてのことです。その名は「ヤマハポピュラーソングコンテスト」。閉幕から30年になる今年、会場だった静岡県掛川市のリゾート施設「つま恋*1に、コンテストの軌跡をたどるコーナーが9月末まで特設されています。当時の熱気を知る来場者からは「青春の1ページです」と好評のようです。

 コンテストはヤマハ音楽振興会の主催で1969年に始まりました。「ポプコン」の名で親しまれ、86年まで32回開かれました。アマチュアミュージシャンがオリジナル曲をひっさげて地区選考会を勝ち抜き、本選会に出場。受賞曲は注目を浴びて次々と大ヒットしました。

 中島みゆきの「時代」、クリスタルキングの「大都会」、あみんの「待つわ」などは、ほんの一例です。

先ずタイトルにある「フェスの元祖」という表現に違和感を持った。「フェスの元祖」というなら、例えば中津川の「フォークジャンボリー*2の方でしょう。それよりも、上でも言われているように、地方予選→全国大会ということで、広く行われている〈何ちゃら甲子園〉というノリのイヴェントのはしりみたいな感じはある。また、「ポプコン」のフォロー・アップっとして、『コッキーポップ』というラヂオ番組もあった*3
因みに、「つま恋」での開催は1974年からで、それまでは同じヤマハ系のリゾートだった三重県の「合歓の郷*4で開催されていた。また、1971年(第3回)までは「作曲コンクール」と称されていた*5。ところで、「ポプコン」のイメージというか、この言葉からどんな音が喚起されるのかというのは、どの時期にフォーカスするのかでかなり違ってくるのだろう。1970年代半ばくらいまでだと、中島みゆき谷山浩子といった所謂〈フォーク〉系が前面化するだろうけど、世良公則とツイスト以降は所謂〈ロック〉系のイメージが強くなる*6
See also


aku1215「今も日本の音楽界に影響を残す「ポプコン」の遺伝子」http://matome.naver.jp/odai/2144599998602424201
http://popconage.com/