あの人も「巨人」ファン?

承前*1

「【巨人】久保社長謝罪「膿を出し切れなかった」、3首脳引責辞任http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20160309-00000016-sph-base&pos=2


高木京介野球賭博問題を巡る、 巨人球団の久保博社長の会見についての『報知』の記事。


チームは現在、高橋由伸新監督の下、オープン戦を戦っている。久保社長は25日の開幕戦(対ヤクルト、東京D)についても言及し、「参加させてもらいたい」と懇願した。「賭博に関与していない選手たち、相手のこともある。巨人としては一新というスローガンを掲げてキャンプからやってきたので、ぜひ参加させてもらいたいと考えました」と続けた。
「一新というスローガン」か。民主党と「維新」の「合流政党」の名前を、「「一心太助」っぽい響きがある」「一新民主党」にしろと提案して*2、古寺多見氏から「明治時代の小説にあまり馴染みがない」と評されてしまった人がいたけれど*3、この人も巨人ファンなのかも知れない。
さて、


駒沢悟「巨人の大御所OBが野球賭博問題に激怒!「米なら巨人は1年間活動停止だ」。」http://thepage.jp/detail/20160309-00000002-wordleafs


高木京介野球賭博問題に「激怒」する広岡達朗*4
曰く、


「近年は権限が制限されつつあるとは言えコミッショナーの裁定権の強いアメリカならば、その選手が所属していた球団の経営権を奪うか、少なくとも1年間の活動停止のペナルティを与えられるほどの出来事だ。1000万円の制裁金で済む問題ではない。このままならプロ野球は駄目になってしまう。大きな瀬戸際に立たされた。だが、ピンチはチャンスだとも言う。この際、膿は出し切らねばならない。巨人だけでなく他の11球団も疑惑のすべてを荒いざらい調べあげて、少しでもグレーな選手は全員解雇するくらいのことをしなければならないだろう。それも各球団ごとにやっても意味がない。コミッショナーが第3者委員会を立ちあげて行うべきだ。私は、どうせ本社に帰って仕事を続けるだけのナベツネや巨人の現オーナーが辞める必要はなかったと思う。そんな意味のないことでお茶を濁すよりも、まずは12球団が足並みをそろえてやるべきことがある」

広岡氏が「やるべきことがある」と主張するのは、NPB内の調査委員会ではなく、第三者を交えた今回の問題に関する特別調査、対策委員会を発足させ、野球協約に特別規約を書き加えるべきだという意見だ。
http://thepage.jp/detail/20160309-00000002-wordleafs

「第3者を交えた委員会を作って、まずは巨人、次に他の11球団すべてを徹底調査すべきだ。そして委員会は、同時に野球賭博に関与した選手が出てきた場合の厳しい罰則を含めた新規約のたたき台を作り、NPBで議論して、コンプライアンスを厳守するための新規約を作って協約に盛り込むべきである。
 当然、コミッショナーの裁定力が強まることになる。また、シーズンを通じて各チームのコンプライアンスに目を見張るチームをNPB内に設立して、今後も監視を続け、グレーな事項が出てくれば、すぐに解雇処分を球団に申し付けることができるくらいの権限を持たせることも必要だろう。
 また清原問題も起きたのだから、プロ野球選手としてあるべき姿を啓蒙、教育をする学校のような機関もNPBが作り、1、2、3年目の選手は、全員オフにその“学校”に通わせ学ばせることも考えてみればどうだろうか。
 コミッショナーがまず強いリーダーシップを発揮して、12球団のオーナーも、自分のチームの利益だけを考えずに球界の発展を真剣に考えねばならないと思う。ファンの信頼と期待を裏切った。それくらいのことをやらねばならないくらいの事件が起きたことを認識すべきなのだ」
http://thepage.jp/detail/20160309-00000002-wordleafs?page=2

ところで、司馬遼太郎が「一心太助」のような武士にへいこらする町人がヒーローになるというのは大阪では考えられないことだと述べていたような気がするが、例によって出典はわからない。