Plus 1

朝日新聞』の記事;


世界の平均気温、観測史上最高に 産業革命前より1度超

香取啓介

2015年11月26日08時24分


 世界気象機関(WMO、本部・ジュネーブ)は25日、今年の世界の平均気温が観測史上最高になり、産業革命前の平均からの気温上昇が初めて1度を超える見通しだと発表した。国際社会は気温上昇を2度未満に抑えようとしており、30日から始まる国連気候変動会議(COP21)で、新たな枠組みの採択を目指している。

 WMOによると、今年は太平洋東部の赤道付近の海面水温が上昇する「エルニーニョ現象」が続いているのに加え、大気中の温室効果ガスの濃度も過去最高を更新したという。今年1〜10月の平均気温は、14度だった1961〜90年平均より0・73度高く、1880〜1899年と比べると約1度高くなるという。国連の気候変動に関する政府間パネルIPCC)によると、気温上昇が2度を超えるにつれ、海面上昇や氷河・氷床の消失など取り返しのつかない影響が出るリスクがより高くなるという。

 WMOのミシェル・ジャロー事務局長は「温室効果ガスは制御できるし、その知識や方法もある。我々は選択肢があるが、将来世代にはない」として、早期対策の重要性を指摘した。(香取啓介)
http://www.asahi.com/articles/ASHCT5CXWHCTULBJ00L.html

原文を見ていないので何ともいえないのだが、「産業革命前」ということだと、1880年よりもちょっと前になるんじゃないかとも思った。それはともかくとして、第一次大戦や第二次大戦があった20世紀前半の気温上昇は相対的に緩やかなのに対して、1960年代以降に急上昇しているということなのか。それから、よく皮膚感覚をもとに地球温暖化に疑問を呈する人がいる。温暖化っていっても冬は寒いし、とか。しかし、そもそも問題になっている気温の変動、1度とか2度の変化というのは、皮膚感覚ではその変化を殆ど感知できない。しかし、その微細な変化が深刻なマクロ的効果を及ぼすということになる。
まあ地球温暖化に関して陰謀理論を振り回す人*1にとっては、これもまた悪の組織による〈捏造〉ということになるのか。


上海は遂に最高気温が1桁になってしまった。最低気温も零に近づいている。