『樹的眼涙』

日曜日、上海外灘美術館(Rockbund Art Museum)*1で、Mark Bradford*2の個展Tears of a Tree*3を観た。 Mark Bradfordは1961年に米国・羅府に生まれ・今もそこに在住しているアーティストで、decollage*4という仕方で作品を制作し続けている。今回展示されたのはタブローが3点と立体作品の”The Loop of Deep Waters”。タブローはどれも横幅12米を超える大作で、1点でワン・フロアを占領している。先ず、このサイズ、作品が視野からはみ出てしまうという事実に圧倒されてしまう。3点のタブローのうち、”Falling Horse”と”Tears of a Tree”は上海にインスパイアされたもの。”Falling Horse”の元ネタは昔の上海地図で、仏蘭西租界のかたちがちょうど馬の頭のように見える。”Tears of a Tree”について、Andrew Chinによるインタヴュー記事*5から引用すると、


He credits agricultural maps and trips to Shanghai's new suburbs for “Tears of a Tree.” He explains, “It reminds me of what happens when we tear down farmland and push farmers into the city. (p.48)
また、”Lazy Mountain”は本人曰く、中国とは殆ど関係ないが、巨大な山水画のように見える(p.49)。
キューレーションはClara M Kim*6