承前*1
矢萩邦彦「辛坊治郎さん遭難で、イラク人質事件の今井紀明氏がコメント」http://bylines.news.yahoo.co.jp/yahagikunihiko/20130629-00026065/
〈仇を仇で返す〉ということにはなっていない。
もう一つ今回議論となっているのが、辛坊さんがかつてイラク日本人人質事件被害者に対して「自己責任」論を展開していたという事実です。イラク人質事件の被害者としてバッシングされた当の今井紀明氏にお話しを伺いました。事件後は道を歩いているだけで突然殴られることもあったという今井さんは、「悩みましたが、これは言いたいことなので言います。僕は国民であれば誰であろうとどんな人であろうと助けられるべきだと思う。彼が当時批判していたことなど関係ない」といいます。「これ以上の発言は今の立場ではできませんが、僕が言うことにも意味があると考えましたし、とりあえず意思表示だけしておこうと思いました。」と語る今井さんは、現在NPO法人の共同代表として、不登校やひきこもり、いじめの経験者が多いとされる通信制高校でキャリア教育プログラムを実践しています。当時自己責任を問われて「わからない」と語った今井さん。彼だからこそ感じることが出来た絶望と希望があったはずです。その葛藤と経験をバネに社会に目を向け、新たな道を開拓する姿は若者の共感も集めているようです。