承前*1
鉢呂吉雄経済産業相辞任問題について、neskoさんが『四国新聞』の記事を参照して述べるところによれば、「まず「死の町」発言が問題視されたことが事の始まりで」、「そこから大臣としての資質に疑義が生じ、鉢呂の資質が垣間見える一例として8日の囲み取材中の言動が浮上し、フジテレビの広報部や共同通信経済部は、8日の出来事も報道する必要があると判断した」という*2。「8日の出来事」とはあの「放射能をつけちゃうぞ」発言。先ず鉢呂=駄目大臣という定義がなされ、事後的にその〈証拠〉として「8日の出来事」が呼び出されたということになる。逆に言えば、「「死の町」発言」がなければ「8日の出来事」は記者ども、さらには世間の注目を浴びることもなく、忘却に委ねられていた筈だったということになる。
ここでは、ハロルド・ガーフィンケルのdocumentary method of interpretationという概念をマークしておくことにする;
Studies in Ethnomethodology, p.78ff.
John Heritage Garfinkel and Ethnomethodology, pp.84-97
Simon Moss “Ethnomethodogy” http://www.psych-it.com.au/Psychlopedia/article.asp?id=213

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