李俊、羅倫「専訪崔健:“我只為自己打分”」『外灘画報』2009年10月22日、A14-17
『外灘画報』に崔健*1へのインタヴューが載っている。とはいっても、ここでは音楽家としての崔健ではなく、映画作家としての崔健。
彼は映画『成都、我愛你』の前半部「川桑巴」*2(30分)を演出した。後半部を演出したのは香港の陳果(Fruit Chan)。この映画は今年のヴェネツィア映画祭で先ず上映され、この記事では触れられていないが、今月の釜山国際映画祭でも上映された。
さて、実は、崔健にとって映画の監督は今回が初めてではなく、2007年に短編『修復処女膜年代』(8分)を撮っている。露西亜のウラジオストック国際映画祭と釜山国際映画祭で上映された。但し、張元によれば、「這部短片不太好、有点想太簡単了、也不夠電影化」。崔健が初めて映画に出演したのは張元『北京雑種』*3。崔健はこの映画の制作や脚本にも参加しており、結果的に20万元失ってしまった。次に映画に出演したのは、2001年の兪鐘『我的兄弟姐妹』。この出演を彼は「人生汚点」と見なしている。次いで、2002年には姜文監督の『鬼子来了』のサントラを手がけ、2008年には同じ姜文監督の『太陽照常昇起』に出演している。
また、2005年に崔健は自らの脚本・監督によって、映画『給你一点顔色』を制作しようと計画し、脚本の検閲も通過し、クリストファー・ドイル(杜可風)*4が撮影を担当することも決まっていたが、結局中止された。記事に曰く、「該片以“文革”為引子、講述的是両代人不同的生活経歴、崔健希望通過幾種顔色表達他対成長的感覚、這部音楽片将涵蓋三個不同時代的音楽」。『給你一点顔色』は2005年にリリースされた彼の8枚目のアルバム*5と同タイトル。
ところで、崔健がロックに興味を持ったきっかけとして語っているのは、映画『カサンドラ・クロス』で誰かが列車の中でブルースをハーモニカで吹いている場面を観たことであるという。この場面は憶えていない。
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『外灘画報』の同じ号には、田壮壮の『狼災記』に主演したオダギリジョー(小田切譲)へのインタヴューが掲載されている;
李俊「我要打破平衡感」D4-5
*1:See also http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20060405/1144208370 http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20060523/1148355692 http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20060628/1151475047 http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20060721/1153463839 http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20060724/1153738652 http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20080521/1211335728 http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20091020/1256012743
*2:四川のサンバ?
*3:http://movie.goo.ne.jp/movies/PMVWKPD16630/index.html