やれやれ

承前*1

『読売』の記事;


森田氏、「元気」で無党派層取り込む…千葉県知事選


政治も経済も混迷する今、有権者が求めたのは、元青春スターの「元気」だった。29日投開票の千葉県知事選で、元衆院議員の森田健作さん(59)が初当選を確実にした。

 一世を風靡(ふうび)した青春ドラマの主役のイメージそのままに、「元気に光り輝く千葉に」と訴え、マニフェストには「熱血教師増やします」と盛り込んだ。違法献金事件の逆風もあり、民主党推薦候補が伸び悩む中、政党色をあえて消し、「千葉都民」の無党派層にターゲットを定めた戦略だった。

 森田さんは、当選確実となった午後9時前、千葉市中央区の事務所で万歳を繰り返し、「千葉に光をあてるリーダーになります」と感極まった表情。「元気モリモリ」のキャッチコピー入りのジャンパーを着たスタッフらの歓声と拍手を浴び、事務所の外で祝福の胴上げを受けた。

 前回選で堂本暁子知事(76)に6000票差で敗れた。以来、地元に社会人野球チームを結成したり、県内をロケ地にした映画を製作したりと精力的な活動を続け、今年1月、「これで駄目なら二度と政治はやらない」と出馬表明。自民党県議から支援を受けたものの、政党色を消し込んで選挙戦に臨んだ。

 告示前に100か所以上のミニ集会をこなし、告示後は、都市部での街頭演説に重点を置いた。その演説も、「政策をくどくど語ってもしょうがない」と5分程度で切り上げ、早々に握手作戦を展開。カメラ付き携帯電話の輪に囲まれ、笑顔を振りまいた。主演ドラマ「おれは男だ!」による知名度は抜群。浮動票の取り込みが狙いだった。

 マニフェストでは、東国原英夫・宮崎県知事や橋下徹大阪府知事らを意識し、「先頭に立って千葉の魅力をセールスする」とアピール。ここでも「人間性豊かな熱血校長・熱血教師を増やす」「2010年の千葉国体を若者主体の青春国体に」などの“森田節”を随所にちりばめた。

 勝因について陣営幹部は「景気低迷が続く今だからこそ、森田さんの明るさを強調できた」と語った。

 一方、堂本知事の後継指名を受けながら、劣勢を強いられた前鉄道会社社長の吉田平さん(49)は、終盤になって“民主推薦”を前面に押し出す戦術に転換。「政権交代民主党が政権を取れば、私の公約も実現できる」と訴えたが、支持は広がらなかった。鳩山由紀夫幹事長を3度、続投を決めた小沢代表を投票前日の28日に差し向けた党本部のテコ入れも、森田さんの勢いにのまれた。

 党県連の関係者は「勝利が政権交代につながると強調したが、有権者には届かなかった。小沢問題の影響で国会議員らの後援会の動きが鈍かったのも敗因かもしれない」とつぶやいた。

(2009年3月29日22時11分 読売新聞)
http://www.yomiuri.co.jp/politics/news/20090329-OYT1T00809.htm

郷土愛というものは郷土を遠く離れて落胆することにおいて芽生えるものなのかと思った。
ところで、「元気モリモリ」というのは何だかヴァイアグラ関係のスパム・メイルの件名にありそうなので、今後〈スパム知事〉と名付けるのはどうか。