太郎丸博氏曰く、
ベックの『危険社会』に対する批判的コメントとしては妥当なところだろうか。
ベックは議論を曖昧にしてはっきり言わないのだが、リスクには「遍在」しているものと、「偏在」しているものがあると考えるのが常識的だろう。例えば、東京が核攻撃を受ければ、サービス階級だろうと労働者階級だろうと東京在住者であれば死ぬことになるという意味では、リスクは遍く存在している。しかし、市場リスクは、企業内の地位やお金でヘッジできるのであり、特定の人々に押し付けられることになっているのである。
http://sociology.jugem.jp/?eid=237
- 作者: ウルリヒベック,Ulrich Beck,東廉,伊藤美登里
- 出版社/メーカー: 法政大学出版局
- 発売日: 1998/10/01
- メディア: 単行本
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