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というのを取り敢えずメモしておく。
それから「もしかしたら、選ばれたのはアイツじゃなくて俺だったかもしれない」という問いを作品のなかで、選ばれなかった2人が行う場面もある。これも興味深かった。「こうもあり得たのではないか」と2人は問う。しかし、その問いは選ばれなかったからこそ可能である。ここでイーストウッドが提示する問題は、ほとんどデリダだ。が、イーストウッドはデリダと違って「こうもあり得た」という(あり得ない)問いに留まらず、「まぁ、選ばれなかったから良いじゃん」と開き直る。選ばれなかった2人に訪れるラスト・シーンはそういった風に解釈できる。
http://d.hatena.ne.jp/Geheimagent/20080813/p1
『ミスティック・リヴァー』を観たのは2004年のことなので、細部とかはかなり忘却しているのだが。この映画の主役って誰? と時々考える。ショーン・ペンがアカデミー主演男優賞を取ったので、公式にはショーン・ペンが主役なのだろう。また、ラスト・シーンからもそれは首肯できる。しかし、そう簡単には割り切れない。この映画が〈探偵物〉というジャンルに属するならば主役はケヴィン・ベーコンということになる。私としては、この映画はティム・ロビンスの映画だ。映画館では「選ばれた」男であるティム・ロビンスに感情移入していた。彼は逃げることさえできなかった。
さて、http://sillyfish.blog2.fc2.com/blog-entry-605.htmlは佐々部清の『夕凪の街 桜の国』について。注目したのは、七波が東子と広島のラブホでプリンセス・プリンセスの『Diamonds』を一緒に歌うシーンの意味について。
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