取り敢えずメモ。
鈴木晃仁氏曰く、
ハラウェイの論文を何本か読んで、私にとってはとても難解だったこの書き手を理解するコツが次第に掴めて来た。彼女が考えていることはわりと単純で、そんなに難しいことではないし、そんなに突拍子もないことではない。自己、性、民族、経済、そして自己など、現代文明の鍵になる領域において、大雑把に言うと「アイデンティティと自然の神話」と呼べるものが否定されている。自己の統一性ではなくて多層性が強調され(無意識とか多重人格とか)、異性間の生殖を目標にした性交が唯一つの「自然な」性愛の形であることは否定され(ゲイの解放)、先進諸国は移民によって構成される多民族社会になり、企業のアイデンティティよりも合併と多国籍化が進んでいる。そういった現象と似た構造を持つ現代の科学理論と実践、特に人間身体についての科学技術を<探し出して>分析することが、ハラウェイの大きな狙いである。
http://blogs.yahoo.co.jp/akihito_suzuki2000/48757415.html