ZHANG Jun & Douglas WILLIAMS “Lions roar: ‘No quake’” Shanghai Daily 26 February 2007
上海市内にある12の動物園では*1、獅子、虎、豹、熊、蛇といった特定の動物の行動を日常的に観察している。地震を予知するためにである。動物の行動に異常が見られる場合、上海市地震局へ、さらには国家地震局へ報告される。中国で動物の行動の観察によって地震を予知しようというプロジェクトは、1976年唐山地震後の1980年代から開始された。動物の行動と地震との関係についての学界の標準的な見解というのは知らない。また、日本で気象庁がどういう見解を持っているのかも知らない。ただ、上海に限らず、都市に生きる動物にとって、遠くからやってくる地震波よりも都市の震動や騒音の方が遥かに敏感に反応すべきストレスフルな刺戟であることは想像できる。
*1:そんなに動物園があるとは知らなかった。