屍体工場

 「屍体加工工廠蔵身遼東農家大院」『東方早報』2006年5月22日


北朝鮮との国境にも近い遼寧省丹東市郊外の山村のある「農家大院」から、数10体*1の屍が発見された。村人の話によれば、少なくとも10体であり、なかには40体発見されたという人もいるという。
その建物は周囲が高さ3メートルの鉄条網と硝子の忍び返しつきの煉瓦の塀で囲まれており、門には白昼から鎖がかかっており、中に入った村民は誰もいないという。そもそもは村民の所有であり、かつては「養牛場」として使われていたが、今年の春節直後にある「外資企業老板」が不動産屋の仲介で、輸出用の「工藝美術品工廠」として借り受けた。しかし、「工藝美術品」を作っている様子はなく、ただ夜な夜な1台の「保温車」が北側の門から出入りしていた。さらに、建物の裏では何か燃やしていたらしく、黒い煙が上がっていた。5月になると、突然公安当局が麻薬密造の嫌疑でその建物のガサ入れを行った。その結果、見つかったのは麻薬ではなく、屍だったというわけである。実際、「人体標本」を作り、輸出していたらしい。
屍をいったいどこから運んできたのか、また「外資企業」といっても何処の国なのかはわからない。

*1:中国語では屍に対する量詞は「具」。