献血

http://d.hatena.ne.jp/kmizusawa/20060507/p1にて知る。『スポニチ』の記事から;


若者の献血離れを食い止めようと、都内各地の献血ルームはさまざまな無料サービスを実施している。ルーム内には人気チェーン店のハンバーガーやドーナツなどが並び、「手相占い」「ネイルカラー」「毛髪診断」などの日替わりイベントも。もちろん、すべて無料。サービスを“呼び水”に、若者のリピーター増加を狙う。
 東京・新宿駅に近い「新宿東口献血ルーム」。総ベッド数は26で、平日で1日平均200〜250人ほどが訪れる日本最大規模の献血ルーム

 ルーム内の待合室には最新号の雑誌が約50冊、漫画本も200冊以上が並ぶ。ベッドに備え付けられた液晶テレビで映画などのビデオ約200本を視聴できる。まるで「まんが喫茶」のよう。

 また、数台の自動販売機が設置され、約30種類のジュース類がすべて無料。「ロッテリア」のハンバーガーや「ミスター・ドーナツ」のドーナツ数種類が無料で食べられるだけでなく、デザートとして「ハーゲンダッツ」のアイスクリームまで用意されている。

 さらに、待合室の一角を利用して各ルームごとのオリジナルサービスを実施。手相占い師の立沢多栄子さん(72)が虫眼鏡を手に「あなたは30歳ぐらいに結婚する…」と献血者にアドバイスする。占いの利用者は1日当たり約30人という。

 ほかにも「ネイルカラー」「毛髪診断」「カラーセラピー」など、日替わりのイベントがめじろ押しだ。
http://www.sponichi.co.jp/society/news/2006/05/03/06.html

昔は、「献血」というと、カルピスとお煎餅だけだったような気がする。
kmizusawaさんは色々と突っ込まれているようで、それはそれで正当であるわけだが、日本赤十字社を勝手に弁護するとすれば、このまま「若者の献血離れ」が進めば、将来その世代が高齢者になったときに、医療に必要な血液の供給ができるかどうか心配だということだろうか。ただ、「若者の献血離れ」といっても、どのように減少しているのかという時系列的な数字とか年齢と献血率の逆比例関係を示す数字とかは、記事では提示されていない。
もう20年以上前のたしか船橋洋一(だったと思う)の中国ルポで、大学当局が色々とエサで釣って大学生に献血させようとしても、誰も献血しようとはしない。中国人には献血ということに対して宗教的タブーに近い感覚があるのでは云々というようなことが書かれてあったのを思い出した。今はどうなっているのか知らない。ただ、その一方で、中国の農村におけるAIDSの拡がりに貧困層による売血(及び注射針の使い回し)が関係していることは周知の通りである。また、去年の秋頃、上海の新聞(Shanghai Daily)に、米国人の医師が、欧米人にはRHマイナスが相対的に多く、亜細亜人には相対的に少ないので、中国で欧米人が献血に協力することは自己防衛でもあるという主旨の記事を寄稿していた。
献血ということで、もう1つ余計なことを書くと、1988年、つまり昭和天皇の最晩年、輸血用の血液供給のために、自衛隊員が数十人東京に呼び寄せられ、日夜採血されているという〈都市伝説〉があった。