Vittorio Taviani

承前*1

偶々タヴィアーニ兄弟*2について調べたのだった。そしたら、兄弟の兄の方であるヴィットリオ・タヴィアーニが今年の4月に息を引き取っていたことに気づいた。


イタリアの名匠ビットリオ・タビアーニ監督が88歳で死去
2018年4月16日 13:00


[映画.com ニュース] 世界3大映画祭に数えられるカンヌ国際映画祭とベルリン映画祭で、それぞれ最高賞を受賞したイタリアの名匠タビアーニ兄弟の兄ビットリオ・タビアーニ監督が4月15日(現地時間)、イタリア・ローマで死去した。88歳だった。

1929年にトスカーナのサンミニアートに生まれ、ピサで育ったビットリオ監督は、弟のパオロ監督とともに、60年以上にわたり共同で映画製作を続けた。ドキュメンタリー映画から劇映画へ転向後も、リアリティを追求した社会派作品を数多く発表。「父 パードレ・パドローネ」(77)がカンヌ国際映画祭の最高賞パルムドールを受賞し、「サン★ロレンツォの夜」(82)で同映画祭の審査員特別グランプリに輝いている。「塀の中のジュリアス・シーザー」(12)ではベルリン国際映画祭の金獅子賞を受賞。また86年には、ベネチア国際映画祭で金獅子賞生涯功労賞が贈られた。

米バラエティによれば、ビットリオ監督はながらく病をわずらっていたと、娘のジョバンナが伊メディアに語ったという。17年の「レインボウ」(17)が最後の監督・脚本作品となったが、イタリアのコリエーレ・デラ・セラ紙によれば、実質的には弟パオロ監督が単独でメガホンをとっていたようだ。

イタリアのセルジョ・マッタレッラ大統領は、「イタリア映画と文化は紛うことのない愛すべき主唱者を失い、深く追悼の意を示す」と声明を発表。遺作となった「レインボウ」の世界初披露の場となったローマ映画祭では、「イタリアシネマの父のひとり」と公式Twitterに追悼メッセージを投稿した。

(映画.com速報)
https://eiga.com/news/20180416/10/

See also


Andreas Wiseman “Italian Director Vittorio Taviani, Palme D’Or And Golden Bear Winner, Dies Aged 88” https://deadline.com/2018/04/palme-dor-winning-director-vittorio-taviani-dies-aged-88-1202364490/
Associated Press “Italian film director Vittorio Taviani dies aged 88” https://www.theguardian.com/film/2018/apr/15/italian-film-director-vittorio-taviani-dies-aged-88
Ryan Gilbey “Vittorio Taviani obituary” https://www.theguardian.com/film/2018/apr/20/vittorio-taviani-obituary


タヴィアーニ兄弟といえば、『父 パードレ・パドローネ』というのは略共通認識のようである。たしかに、この映画が衝撃的だったということは間違いない。でも、『カオス・シチリア物語』と『グッド・モーニング・バビロン』はやはり挙げておきたい。

グッドモーニング・バビロン [DVD]

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そして、5月には『木靴の樹』のエルマンノ・オルミ*3が他界していたことに、今頃になって気づいた;


Andrew Pulver “Ermanno Olmi, Palme d'Or winner for Tree of Wooden Clogs, dies aged 86” https://www.theguardian.com/film/2018/may/07/ermanno-olmi-palme-dor-winner-for-tree-of-wooden-clogs-dies-aged-86
John Francis Lane “Ermanno Olmi obituary” https://www.theguardian.com/film/2018/may/07/ermanno-olmi-obituary
Zack Sharf “Ermanno Olmi, ‘Tree of Wooden Clogs’ Director and Palme d’Or Winner, Dies at 86” https://www.indiewire.com/2018/05/ermanno-olmi-dies-tree-of-wooden-clogs-1201960960/


『インディワイア』の、記事にはマーティン・スコセッシ*4のコメントが引用されている;


Director Martin Scorsese issued his condolences today in a statement that addressed the profound influence the late director had on his generation of filmmakers:

“Ermanno Olmi was one of the last of the great filmmakers of the 60s. I will never forget the first time I saw his pictures ‘Il Posto’ and ‘I Fidanzati,’ which were released around the same time in the United States but made two years apart. I was truly astonished by both, and I went back to see them again and again. Their effect on me and on so many others of my generation and after, from all over the world, was incalculable. Olmi remained an absolutely individual artist, from those early pictures to the remarkable ‘Tree of Wooden Clogs’ all the way up to the wild freedom of the last films, like ‘Singing Behind Screens’ and ‘One Hundred Nails.’ I will miss Olmi the artist and Olmi himself, because he was as warm and human as his pictures.”
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宇多/歌

承前*1

神庭亮介*2「ラッパー宇多丸が「本家」歌丸さん追悼 「師匠、おつかれさまでした」」https://www.buzzfeed.com/jp/ryosukekamba/utamaru



TBSラヂオの『アフター6ジャンクション』*3から。


宇多丸さん*4の本名は佐々木士郎。もともとは「MC SHIRO」と名乗っていたが、ラッパーの間で別名を名乗ることが流行し、「歌丸」と称するようになった。

スキンヘッドの風貌や、物事をズバリと直言する性格が歌丸さんに似ている、と周囲に言われたことがキッカケだったという。

当初は漢字もそのまま「歌丸」だったが、ラジオやテレビなどでの活動が増えるに連れ、新聞のラテ欄などで紛らわしくないように、宇多田ヒカルさんの「宇多」からも文字を拝借し、「宇多丸」と改めた。


2011年12月には、親交のあった弟子の桂歌蔵さんの仲介で歌丸さん本人にも対面した。

歌丸さんの楽屋で「宇多丸」を名乗ることへの許しを乞うラップを披露すると、「どうぞお名乗りください。宣伝になるから」と快諾された。

「宣伝いらないでしょ!(笑)なんていうやり取りもあって。緊張のあまりラップを失敗して、お見苦しいところをお見せしたのですが、本当に優しく快諾してくださいました」

See also


播磨谷拓巳*5桂歌丸さんがどれほど愛されていたか 世代問わず芸能界から悲しみの声」https://www.buzzfeed.com/jp/takumiharimaya/utamarusan
吉川慧「桂歌丸さんは訴えていた、戦争の愚かさを。「あんなものは愚の骨頂です」」https://www.huffingtonpost.jp/2018/07/02/utamaru-legend_a_23472620/


曰く、


歌丸さんが「決してやるもんじゃない」と語った戦争。先の大戦は、落語にも暗い影を落とした。

全てが戦争に動員された時代、男女の仲や人間の業を描いた落語は不謹慎だとされた。遊郭を題材にした廓噺や艶笑噺は、「風俗を乱す」などの理由で自粛を求める声が強まっていた。

1941年、落語家たちは浅草・本法寺に「はなし塚」という塚を建立。53演目の「禁演落語」を葬った。その中には「明烏」「五人廻し」「木乃伊取り」「居残り佐平次」「錦の袈裟」など、数々の名作が含まれた。

終戦翌年の1946年9月、禁演落語は「禁演落語復活祭」で甦った。当時、本法寺の住職は「山河亡びたる邦国の民に真の笑ひを」と述べたという。

*1:http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20180703/1530585525

*2:See also http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20131119/1384876225 http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20160520/1463682460 http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20170525/1495722529 http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20170927/1506485685 http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20171020/1508474675 http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20171024/1508822563 http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20171026/1508985985 http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20171026/1508992389 http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20171029/1509302860 http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20171031/1509421484 http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20171104/1509803124 http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20180122/1516596969 http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20180215/1518654285 http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20180310/1520610105 http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20180504/1525446732 http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20180509/1525872640 http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20180620/1529454624

*3:https://www.tbsradio.jp/a6j/

*4:See also http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20171117/1510892943

*5:See also http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20160901/1472706991 http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20170410/1491842390 http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20170429/1493426206 http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20170430/1493569788 http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20170809/1502289649 http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20170825/1503636968 http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20171009/1507563548 http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20171026/1509028010 http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20171030/1509328817 http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20171031/1509449109 http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20171104/1509724242 http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20171117/1510913405 http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20180209/1518134052 http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20180312/1520823136 http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20180322/1521729457 http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20180426/1524703129 http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20180517/1526568933 http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20180523/1527042148 http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20180527/1527395126 http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20180628/1530150747

ならも

承前*1

NHKの報道;


奈良女子大もトランスジェンダーの学生受け入れ検討
2018年7月3日 19時40分


奈良市にある奈良女子大学が、心と体の性が一致しないトランスジェンダーの学生を受け入れる方向で検討を進めていることがわかりました。

奈良女子大学は、明治時代に設立された奈良女子高等師範学校を前身とする国立の女子大学で、現在は学部生と大学院生、合わせておよそ2600人が学んでいます。

これまで、入学の条件を戸籍上の女性に限っていましたが、戸籍上の性別が男性であっても、本人が自覚する性別が女性であるトランスジェンダーの学生を受け入れる方向で検討を進めていることがわかりました。大学は、先月学内に立ち上げたワーキンググループで、受け入れを開始する時期や具体的な対応策などを決めていきたいとしています。

心と体の性が一致しないトランスジェンダーの学生をめぐっては、東京・文京区にあるお茶の水女子大学が2020年度から受け入れることを決めています。奈良女子大学の小川英巳副学長は、「入ってくる人が納得できるような環境を整えられるよう、受け入れる側の準備や合意形成を丁寧に行い、受け入れに向けて前向きに検討していきたい」と話しています。
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20180703/k10011507081000.html

See also
文科相 性的少数者の学生受け入れの議論に期待」https://www3.nhk.or.jp/news/html/20180703/k10011506511000.html

講談社反論

承前*1

AbemaTIMES「芥川賞候補作「美しい顔」、ノンフィクションとの類似表現が独自検証で10か所超 それでも”著作権侵害”を問うのが難しい理由」http://blogos.com/article/308570/


まあ福井健策弁護士がいう「事実」と「表現」の区別というのが現実的に可能かどうかというのはかなり疑ってかかるべきだろうとは思う。「事実」というのは「表現」というメディアを介してしかこの世界に登場することはできない。「表現」から独立した客観的な「事実」というのは、「表現」込みの「事実」から或る種の蒸留・濾過という操作を行なった上で得られるであろうと予期される効果であり、現実に存在するものではあり得ない。
さて、石戸諭氏*2乙武洋匡*3の議論を切り取っておく。


ノンフィクションライターの石戸諭氏は「どこを事実として切り取ってくるのか、そしてどういうふうに切り取るのかがノンフィクションの書き手として腕の見せ所。事実を独占できないということはその通りだと思うが、同じように切り取って、同じような描写や表現になるかといえばそうではないと思う。僕だったら"何だよ"という気持ちになる」と指摘する。

 「僕も震災のノンフィクションを書いてきたが、ものすごくセンシティブなテーマだ。何回も現地に足を運び関係構築した上で取材してまとめていく。石井さんも繊細な取材を続けてきたと思うし、書く時にも慎重な表現を選んできたという自負があると思う。それをあたかもゼロから創作したかのように誇示することに対しては批判的な姿勢を取らざるを得ない。

彼女が震災の現実に向き合って、何かを伝えていきたいという姿勢に嘘はないと僕は思う。ただ、作品全体を支えているディテールのかなりの部分を石井さんの作品に依拠しているのであれば、小説としての完成度の問題になってくるだろうし、僕から見るとかなり依拠していると思う。参考文献として挙げればいいという問題ではないと思う。新潮社も実質的に書き直しを要求しているのだと思う」。


作家の乙武洋匡氏は「出版社の編集者に聞いてみると、"仁義を切らなかったのはまずかった"、ということで皆さんの意見が一致していたようだ。裏を返せば、出版界としては仁義を切っていればありなのかと解釈した。やっぱり編集者と著者の間のキャッチボールがうまくいっていれば、参考文献についての会話はあるのが自然だと思う。そういったやりとりがあったのかどうかは気になる」とコメント。

乙武氏の話を受け、石戸氏は「法律の話と業界のマナーの話は分けて考えた方が良い。重要なのは、言論には言論で決着をつけるということだ。著作権侵害だと訴えるのは本当に最後の最後。安易に国家の介入をお願いするというのは違うと思う。また、どこまでノンフィクションや新聞記事を参考にするのが許されるのかは、書き手の心持ち一つのような気もする。

今回の話で言えば、事前に石井さんに声を掛け、参考文献として挙げるなどしていれば決着していた可能性がある。ところがそういうことがなかったがゆえにここまで大きく問題がこじれてしまっている。信義則の問題だと僕は捉えている」と話した。

(北条裕子さんが)「デビュー作で資料の使い方が分からなかった場合、編集者が指示すべきだ」と(多分講談社以外の)某編集者が述べたというけど、「キュレーション型剽窃」問題*4も含めて、日本の学校教育における作文教育の問題に還元できるという側面もあるのではないか。
さて、


石戸諭「盗用疑惑の芥川賞候補作、講談社が全文公開へ 「盗用や剽窃にあたらない」と反論」https://www.huffingtonpost.jp/2018/07/03/gunzo2_a_23473484/


曰く、


講談社は7月3日、ノンフィクション作品や東日本大震災の被災者の手記からの盗用疑惑が指摘されている小説「美しい顔」の全文無料公開をすると発表した。講談社は作品に著作権法上の盗用や剽窃には一切当たらず、「参考文献未表示の過失についてお詫び」するとしている。
ただ、リンクされているファイル*5は既に削除されてしまったようだ。なので、石戸氏の言及に頼るしかない。

講談社はまず一連の疑惑に関する報道を機に、誤った認識が広がっているとし「本作と著者およびそのご家族、新人文学賞選考にあたった多くの関係者の名誉が著しく傷つけられたことに対し、強い憤りを持つとともに、厳重に抗議」した。

その上で、一連の疑惑について「今回の問題は参考文献の未表示、および本作中の被災地の描写における一部の記述の類似に限定されると考えております。その類似は作品の根幹にかかわるものではなく、著作権法にかかわる盗用や剽窃などには一切あたりません」と主張している。

つまり、著作権法上の問題ではなく「参考文献をつけなかった過失」という姿勢だ。

石井氏の作品との表現の類似点については講談社の調査でわかったとし、石井氏、版元の新潮社と協議を続けたという。事実、掲載予定のお詫びにはこうある。


震災直後の被災地の様子は、石井光太著『遺体 震災、津波の果てに』(新潮社)に大きな示唆を受けたものです。主要参考文献として 掲載号に明記すべきところ、編集部の過失により未表記でした。 文献の扱いに配慮を欠き、類似した表現が生じてしまったことを、石井氏及び関係 各位にお詫び申し上げます。 また、東日本大震災の直後に釜石の遺体安置所で御尽力された方々に対する配慮が 足りず、結果としてご不快な思いをさせたことを重ねてお詫び申し上げます。

講談社は「6 月 29 日の新潮社声明において『単に参考文献として記載して解決する問題ではない』と、小説という表現形態そのものを否定するかのようなコメントを併記して発表されたことに、著者北条氏は大きな衝撃と深い悲しみを覚え、編集部は強い憤りを抱い」たことを理由にあげている。

講談社は「参考文献」をつければ済む話と主張しているのに対し、新潮社は「類似した箇所の修正」(朝日新聞*6も含めた対応を求めている。

群像編集部として、「北条裕子氏の作家としての将来性とその小説作品『美しい顔』が持つ優れた文学性 は、新人文学賞選考において確たる信により見出されたものです。上記の問題を含んだ上でも、本作の志向する文学の核心と、作品の価値が損なわれることはありません」と判断。

「甚大なダメージを受けた著者の尊厳を守るため、また小説『美しい顔』の評価を広く読者と社会に問うため、近日中に本作を弊社ホームページ上で 全文無料公開いたします」と予告した。

*1:http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20180630/1530314598 http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20180702/1530552057

*2:See also http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20160122/1453481204 http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20160127/1453866712 http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20160325/1458875216 http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20160409/1460163099 http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20160415/1460648516 http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20160526/1464228316 http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20160603/1464959516 http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20161105/1478309427 http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20161211/1481482837 http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20170103/1483467085 http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20170516/1494962934 http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20171108/1510149623 http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20171111/1510404872 http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20171113/1510590081 http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20171222/1513915420 http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20180206/1517935255 http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20180226/1519612385 http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20180301/1519907714 http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20180303/1520088990 http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20180417/1523990276 http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20180502/1525264751 http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20180523/1527094826 http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20180608/1528425895

*3:See also http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20060909/1157773946 http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20060912/1158074582 http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20160330/1459343463 http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20160331/1459390045 http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20160415/1460685137 http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20160603/1464884753 http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20160623/1466692840 http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20160916/1473989840 http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20170809/1502291499 http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20180203/1517673830 )http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20180422/1524324795 http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20180510/1525900096 http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20180702/1530494257

*4:See 木村忠正「「キュレーション型剽窃」の悪質さ〜若手研究者研究倫理の現状〜」https://tdmskmr.hatenablog.com/entry/2018/06/11/162008 http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20180701/1530409155

*5:http://www.kodansha.co.jp/upload/pr.kodansha.co.jp/files/pdf/2018/20180703_Gunzo.pdf

*6:「新潮社「修正を含め対応要望」 芥川賞候補作の類似表現」https://www.asahi.com/articles/ASL6Y4J9HL6YUCVL00K.html

「1万3千円」

共同通信の記事;


鳥貴族店長がバイト盗撮、京都
懲戒解雇処分に


 居酒屋チェーン「鳥貴族」の椥辻店(京都市山科区)で、20代の男性店長がアルバイト店員の女性の着替えを盗撮し、懲戒解雇されていたことが4日、同社への取材で分かった。

 鳥貴族によると、店長は6月15日、店内の更衣室でスマートフォンを使って女性の着替えを撮影した。女性が盗撮に気付いて発覚。店長は認めており、20日付で懲戒解雇処分になった。

 同社は女性側に謝罪し、見舞金として1万3千円を支払った。

 鳥貴族の担当者は「多大なご迷惑とご心配をおかけしおわびする。警察による捜査に全面的に協力する」と話している。
https://this.kiji.is/387053529682232417

以前にも書いたけれど*1、自粛の意味で、店名を〈鳥平民〉にしたら?

犯行報告だった

承前*1

朝日新聞』の記事;


「犯行声明投稿した」容疑者が供述 Hagexさん刺殺
合田純奈2018年7月4日05時40分


 福岡市中央区で有名ブロガーが刺殺された事件で、殺人容疑などで逮捕された松本英光容疑者(42)=福岡市東区=が、交番に出頭する直前にネットに投稿された「犯行声明」について、「自分が投稿した」と話していることが、関係者への取材でわかった。投稿は、「俺を『低能先生です』の一言でゲラゲラ笑いながら通報&封殺してきたお前らへの返答だ」などと書かれていた。

 関係者によると、松本容疑者は自身がネット上で「低能先生」と呼ばれていたことを知っていたという。殺されたインターネットセキュリティー関連会社員、岡本顕一郎さん(41)は「Hagex」の名前で人気ブログを書いており、今年5月には、複数の人に対してネット上で誹謗(ひぼう)中傷を繰り返す「低能先生」と呼ばれる人物への批判を書き込んでいた。また、低能先生とみられる書き込みについても、サイトの運営者側に通報していた。松本容疑者は、2〜3年前にネットで「Hagex」の存在を知ったと話しているという。

 捜査関係者によると、松本容疑者は逮捕後、福岡県警の調べに対し、「ネット上(のやりとり)で恨んでいた」と供述。松本容疑者は岡本さんの本名を知らず、直接会ったこともなかったと説明しているという。

 県警は、岡本さんが講師を務めるIT関係セミナーの開催を知った松本容疑者が、事前に会場の起業家支援施設(福岡市中央区)を下見し、開催当日に外見の特徴から「Hagex」である岡本さんを確認したとみている。(合田純奈)
https://www.asahi.com/articles/ASL736SN6L73TIPE03C.html

やはりあの増田*2は犯行声明だったのね。それは既に削除されてしまっているのだけど、はてな側による削除だったのだろうか。だとしたら、証拠保全という面からもまずかったのでは?
ところで、今回のhagex殺し、「はてな社が加害者を放置したのが原因ではないか」と考える人もいる*3。私は「低能先生」の暴走=Hagex殺しにはてな本体の責任はないと思っている。寧ろ被害者の方に属するといってもよい。ただ、疑問に思ったのは、はてなは「低能先生」の同一性に決定的な仕方で気づいていたのかどうかということ。はてなのIDを取得するためにはメイル・アドレスを登録しなければならないじゃないですか。「低能先生」がはてなIDの凍結と別のIDの取得を何十回も繰り返していたということで、「低能先生」はその都度その都度新しいメイル・アドレスを取得していたのだろうかと思ったのだ。他方、同じメアドだったら、「低能先生」の同一性はばればれ、ということになる。

判決を巡って(メモ)

承前*1

『保守速報』による李信恵さんに対する「名誉棄損」を認定した大阪高等裁判所の判決を巡って;


荻上チキ*2「「保守速報」裁判の高裁判決と、ヘイトスピーチ対策のこれから」http://d.hatena.ne.jp/seijotcp/20180704/p1


判決の詳しい解読。


籏智広太「なぜ彼女は「保守速報」を訴えたのか。ある在日女性の思い」https://www.buzzfeed.com/jp/kotahatachi/hoshusokuho5


原告の李信恵さんへのインタヴュー。


反韓・反中まとめサイトが裁判を起こされ涙目で削除中」http://hagex.hatenadiary.jp/entry/2014/08/15/170700


2014年のHagexによる記事。

*1:http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20180628/1530197448

*2:http://d.hatena.ne.jp/seijotcp/ See also http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20080613/1213327192 http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20060117/1137460875 http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20060121/1137854579 http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20060126/1138243560 http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20060306/1141613128 http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20060309/1141920028 http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20060312/1142128879 http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20060426/1146016947 http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20060428/1146239008 http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20060719/1153330094 http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20060719/1153330094 http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20061019/1161241212 http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20061106/1162827266 http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20061116/1163683146 http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20061121/1164082739 http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20061122/1164181659 http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20061128/1164677475 http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20070105/1167974950 http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20070122/1169448575 http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20070128/1169989586 http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20070207/1170864533 http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20110314/1300072966 http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20110511/1305083898 http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20140927/1411778587 http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20141203/1417602055 http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20150224/1424797790 http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20160708/1467911967 http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20180206/1517935255 http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20180602/1527949714

贈賄者の不在

朝日新聞』の記事;


文科省局長を受託収賄容疑で逮捕 見返りは我が子の合格
2018年7月4日17時55分


 文部科学省の私立大学支援事業にからみ、有利な取り計らいをする見返りに、我が子を入試で合格させてもらったとして、東京地検特捜部は4日、文科省科学技術・学術政策局長の佐野太容疑者(58)=東京都港区=を受託収賄容疑で逮捕し、発表した。

 特捜部の発表によると、佐野容疑者は同省官房長だった2017年5月、私立大学関係者から、同省の私立大学支援事業の対象校に選定されるよう請託を受けた。その見返りと知りながら、我が子が今年2月にこの大学を受験した際、入試点数で加点させ、合格させてもらった疑いがあるという。特捜部は、会社役員谷口浩司容疑者(47)=同=も佐野容疑者を手助けした疑いがあるとして、同幇助(ほうじょ)の疑いで逮捕した。

 東京医科大(東京都新宿区)は東京地検の捜査を受けていることを明らかにし、「大学として捜査に全面的に協力している」というコメントを発表した。

 佐野容疑者は1985年、当時の科学技術庁に入庁。文科省の官房総括審議官、官房長などを経て、17年7月から科学技術・学術政策局長を務めている。

 林芳正文科相は4日夕、記者団の取材に対し、「現職の職員が逮捕されたことは誠に遺憾であり、捜査に全面的に協力したい」と述べた。
https://www.asahi.com/articles/ASL745GM8L74UTIL01X.html

東京医科大学もコメントを出していて、「大学として捜査に全面的に協力しているところでございます」と無条件降伏の姿勢を示しているけど、上のような贈収賄事件が実際に発生したのかどうかは言及していない*1。賄賂は入試の点数だったわけだけど、特に贈賄側の犯行を立証するのはけっこう困難なのでは? 例えば、佐野さんに接触した大学関係者と実際に贈賄を実行した人(入試委員?)の関係とか。だから、贈賄側である東京医科大関係者はまだ逮捕されていないわけだ。