横浜中華街

飛行機の中で読んでいたThe Asahi Shimbun*1 March 25-26 2006の記事;


Sayaka YAKUSHIJI “Yokohama’s Chinatown alive and well”
Katsurta ISHIBASHI “Like many in Yokohama’s Chinatown, woman’s life shaped by tension between Beijing, Taipei”


3月17日に〓*2祖廟が創建されたが、その〈縁起〉ともいえる記事。
中華街の歴史。特に戦後に於いては、本国に於ける共産党と国民党、北京と台北の対立が持ち込まれた等々。
後者の記事は、『無国籍』(新潮社)の著者である陳天璽(Chen Tien-Shi)へのインタヴューを中心とする。内容の多くは『無国籍』と一致する。興味深かったのは、


She[Chen] noted that some Chinese seasonal events that now draw so many sightseers were not even held before the 1980s. As a child, Chen never saw the Chinese Lion Dance nor New Year’s celebration events.
“Instead, I saw mikoshi(portable shrines) carried around for New Year, and took part in the Bon dance in a local park near here in midsummer.”
という部分。この証言によれば、中華街のエスニック化はかなり最近の出来事だということになる。

*1:IHTと一緒になってる奴ね。

*2:おんなへん+馬。

Hong Kong as “Asia’s English-language hub”

Joyce Hor-Chung LAU “Hong Kong steps onto the international literary stage” IHT 25-26 March 2006


今香港では英語が熱いということなのだろうか。
記事に曰く、”The fear that Hong Kong would lose its English-language heritage after the 1997 handover from British to Chinese rule seems misplaced.”英語圏の作家、例えばSeamus HeaneyやJohn Banvilleの講演は盛況を極めている。曰く、


One would hardly expect Irish authors to be big crowd-pleasers in a Cantonese-speaking city all but obsessed with Asian pop stars; but they were top-billed attractions at the Man Hong Kong International Literary Festival, which played host to about 50 authors this month.”
英米の出版社も香港に注目しており、Pan-McMillanは香港を拠点に”Picador Asia”を立ち上げるという。また、2007年秋には、香港をベースとした新しい文学賞も開始されるという――”According to a news release, judges will read unpublished English-language works looking for “new Asian literature to be brought to the attention of English-reading audiences around the world.””
the Man Hong Kong International Literary FestivalのディレクターであるPeter Gordon氏によれば、既に英語は亜細亜のlingua francaであり、香港こそそのhubであるという。
こうした動きが中国市場を睨んでのことであることは間違いない。そこでの香港の特権性は”its free business environment”、”its highly literate English-speaking population”、さらに最重要なこととして、”the fact that it is outside the control of mainland Chinese censors”ということにある。
また、この亜細亜への関心の増大は、暫く前のSalman RushdieやArundhati Royといった英語で書く印度系の作家に続く新しいネタを英語圏の出版社が探していることと関係があるらしい。

レイド・バック?

先ずは『毎日』の記事なり;


大麻所持>朝日新聞社長の長男を逮捕 警視庁・渋谷の路上

 朝日新聞社の秋山耿太郎(こうたろう)社長の長男が今月10日、東京都渋谷区の路上で大麻を所持したとして大麻取締法違反容疑で警視庁渋谷署に現行犯逮捕されていたことが分かった。
 逮捕されたのは、目黒区下目黒4、自称フリーテレビディレクター、秋山竜太容疑者(35)。調べでは、同容疑者は10日午後10時半ごろ、渋谷区渋谷2の路上で、乾燥大麻1・3グラムを隠し持っていた疑い。警戒中の警察官に不審な挙動をみせたため職務質問され、上着のポケットから大麻が見つかった。「自分で使うため持っていた」と供述しており、同署は入手経路を調べている。
 秋山社長は28日「息子の愚かな行為に驚いております。本人がきちんと責任を負い、法に従い、罪を償ってほしいと思います」とのコメントを発表した。
毎日新聞) - 3月28日13時11分更新
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20060328-00000045-mai-soci

今時〈葉っぱ〉とは随分とレイド・バックした人だなというのが第一印象。音楽はレゲエが好きだったの? そういう重要な情報は伝えようとしない。「朝日新聞社長の長男」というのはそんなに重要なことなのか。
『朝日』の記事;

長男の逮捕でコメント発表 本社社長

2006年03月28日12時36分

 朝日新聞の秋山耿太郎社長は28日、長男が大麻取締法違反容疑で警視庁に現行犯逮捕されたとして、「息子の愚かな行為に驚いています。本人がきちんと責任を負い、法に従い、罪を償ってほしいと思います」とのコメントを出した。

 調べでは、秋山社長の長男でフリーディレクターの秋山竜太容疑者(35)は今月10日午後11時ごろ、渋谷区渋谷2丁目の路上で、警察官から職務質問を受けた際、約1グラムの大麻を所持していた疑い。
http://www.asahi.com/national/update/0328/TKY200603280233.html

「社長の長男」の「逮捕」と新聞社「社長」の職務とどういう関係があるのか。「長男」は「朝日新聞社」(orその系列企業)の従業員(or役員)でもないわけでしょ? さらに大麻所持なんていうのは、それが〈犯罪〉であるかどうかも怪しい。最大の問題は、プロの物書きの筈なのに、エンターテイメント精神が全く感じられないということか。