「ノン」再び

http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20160726/1469540060に対して、


nessko*1 2016/07/26 23:36
アラビア語だと、はい(Yes):نعم /naЗam/; いいえ(No):لا /laa/; ですから、n音は肯定音ということになりますね。
http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20160726/1469540060#c1469543796
そうなんですか。
因みに、漢語では承諾の諾という字はnuoと読みます。音訳として、Norwayは諾威、Nobelは諾貝爾といった感じ。
さて、日本におけるムーミン*2のアニメには、1960年代から70年代にかけて作られた『ムーミン*3と1990年代に作られた『楽しいムーミン一家*4。『ムーミン』の方は岸田今日子ムーミントロールの声を演じ、脚本には井上ひさしも参加していた。私などの世代では、ムーミンのアニメというとこっちの方であり、井上ひさし作詞の主題歌を憶えている人も多いのではないか。しかし、原作者のトーヴェ・ヤンソンは『ムーミン』を徹底的に嫌っており、ヤンソン姉弟が『楽しいムーミン一家』に参加して以降は、『ムーミン』は再放送は勿論のことDVD化もできない状態になっている。『ムーミン』に対する文句は多岐に亙るが、その中の一つに「スノークのお嬢さん」問題があった。

スノークのお嬢さん(ノンノン、フローレン 典: Snorkfröken、芬: Niiskuneiti)
声 - 武藤礼子/かないみか/永田亮子
スノーク族の娘で、スノークの妹。体色は嬉しい時は黄色、不安な時は緑、怖い時は紫に変わり、目が黒くなる。『楽しいムーミン一家』では薄い黄色(クリーム色)、前髪は黄色である。この前髪があるところがムーミン族と異なる。金のアンクレット(足環)を着けている。ムーミントロールのガールフレンド。一人称は「私」だが、「あたし」と言うこともある。
原作の『ムーミン』小説シリーズでは、スノークのお嬢さん(スノークのおじょうさん)と呼ばれているだけで名前は設定されていない。アニメーション版『ムーミン』では1969年版の制作用のパイロット版でのアフレコ中に、田代敦巳音響監督がこのままでは味気ないとして、妻の愛称から急遽ノンノンと名前がつけられた。しかし原作者トーベから「"no"や"non"などの否定的な意味に取れる」と苦情があったため、『楽しいムーミン一家』ではドイツ語でお嬢さんを意味するフローレンという名前となった。一度、記憶喪失になり自分が「おさびし山の王女」だと思い込んだことがある。
小説版では自分の前髪などに対するいささかナルシスト的な面も見せるが、ムーミンに気遣いを見せる優しい女の子として描かれる。コミックス版では夢見がちでのぼせやすく浮気性な面が強調され、一面的な「わがままな女の子像」に拘泥する。
ムーミン谷の彗星』にて初登場。巨大食虫植物アンゴスツーラに襲われているところをムーミントロールたちに救われる。ムーミントロールは彼女が以前落とした金のアンクレット(足環)を拾っており、それを渡すことができて喜んだ。これが切っ掛けで彼女はムーミントロールのガールフレンドとなり、彗星を避けるために兄妹はムーミン谷へ同行し、そこに移り住むことになる。
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%A0%E3%83%BC%E3%83%9F%E3%83%B3%E3%81%AE%E7%99%BB%E5%A0%B4%E4%BA%BA%E7%89%A9
瑞典芬蘭人のヤンソンにとっては、「ノンノン」というのはすごくネガティヴに響くわけだ。それに対して、日本人にとってはそんなことはなく、却って可愛い感じがするわけだ。雑誌にも『non-no』というのがあるわけだし。
楽しいムーミン一家 コンプリートDVD-BOX 通常版

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