CSF-MLへの毛利嘉孝氏のメッセージ;
「自主映画を通じて考える中国政治文化の現在」
今回のトランスアジア文化研究会は、ジャーナリストの麻生晴一郎さんをお招きして、激動する中国の文化と政治を、最近のドキュメンタリー映像を手掛かりにお話ししていただきます。麻生さんは、最近『反日、暴動、バブル:新聞・テレビが報じない中国』(光文社新書)を出版しました。国家や主要メディアが伝えない普通の生活をする中国人を詳細な調査を通じた渾身のルポは、激動する中国の今を考える上で重要な一冊です。
取材を通じて麻生さんが見出したドキュメンタリー自主映画の世界は、テレビや新聞が報じない中国を伝える貴重なメディアです。先日「北九州国際ビエンナーレ」で麻生晴一郎ディレクション映画企画で上映された『自由城的囚徒(自由都市の囚人)』(監督 胡佳/2007年/31分)や『女人50分鐘(女50分間)』(監督 石頭/2006年/54分)などの政治的なドキュメンタリー作品を中心に、中国の文化政治の今を議論したいと思います。
どなたでも参加できますので、関心のある方はぜひご参加ください。
■とき :2009年12月17日(木)18:00〜20:00
■ところ:東京芸術大学北千住キャンパス1F第一講義室
〒120-0034 東京都足立区千住1-25-1 Tel: 050-5525-2742
http://www.geidai.ac.jp/access/senju.html
JR地下鉄北千住駅徒歩5分■報告者 麻生晴一郎(ジャーナリスト)
■討論者 村井寛志(神奈川大学)
■麻生晴一郎略歴(HPより転載)
1966年福岡県生まれ、幼少・青年期を北九州、大分、東京、神奈川などで過ごす。湘南高校を経て東京大学国文科に進む。80年代以来の時代の空気に馴染めず、大学在学中の1987年から上海、ハルビンなどを放浪。大学卒業後、テレビマンユニオンに就職するものの「史上最悪のAD」の異名を持ち2度の長期失踪の末に3年足らずで退社。以来1998年までの大半を中国、香港、タイ、ラオス、インドや東京の中国人社会などで過ごし、無一文同然の生活を送る。1998年より執筆とテレビ制作(ディレクター・プロデューサー)開始、2003年より執筆に一本化。著書に『北京芸術村 抵抗と自由の日々』(社会評論社)、『旅の指さし会話帳 中国』(情報センター出版局)、『こころ熱く武骨でうざったい中国』(情報センター出版局)などがある。