東日本では肉まん、西日本では豚マン。このように、東日本では「肉」一般で豚肉を指し、西日本では牛肉を指す。その境界線はどこで引かれるのか。「アホ」/「バカ」の境界線(Cf. 松本修『全国アホ・バカ分布考』)と重なるのかどうか。「豊かさの差」ではないと思うけれど、ただ一般に日本人が豚肉を食べ始めたのは近代以降だから、この差異はその間に定着したと考えられる。まあ、東にも米沢のような牛肉の名産地はあるし、黒豚といえば鹿児島。さらに、沖縄は中国文化の影響もあるかも知れないけれど、豚肉文化圏じゃないでしょうか。なお、海外ではTeppanyaki(鉄板焼)が寿司と並ぶ代表的な日本料理とされているのも不思議。
今、身の回りには関西出身者が多く、北日本出身としてはいろいろ驚かされることがあります。まず、牛肉/豚肉。東日本では、カレーや肉じゃがのデフォルトって、豚ですよね。でも西って、牛なんだそうです。「豚肉の肉じゃがなんて信じられナーイ」とかいわれてこっちがビックリでした。やっぱ豊かさの差なんですかね。
http://d.hatena.ne.jp/sean97/20090402/p2
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