Fool, April fool

承前*1
愚人節。実は一日中、気分が勝れなかった。頭痛と吐き気。でも、April Foolの派対にも行かなくちゃなということで、とにかく家を出る。最初は気分が悪いので、ちょっと顔を出したら、さっさと帰ろうと思っていた。地下鉄で「上海火車站」へ。太平洋百貨の裏手でタクシーを拾う。到莫干山路50号!というのだけれど、莫干山路というのはタクシーの運転手にも知られていないようだ。この前来たときも、莫干山路というと、タクシーの運転手に??といわれた。仕方ないので、先ず天目西路が長寿路に変わるまで走って、それから澳門路へ行くこととかを拙い中国語で指示する。で、無事到着したのだけれど、タクシーに乗っている間に、頭痛も吐き気も消えている。そういえば、この前莫干山路に来たときは小雪混じりの日で、それがきっかけで風邪が拗れたのであった。
以前来たときと違うのは、莫干山路50号に数多あるギャラリーやアトリエがフルにオープンしていたということ。これだと、主立ったギャラリーを冷やかすだけでも2時間やそこいらでは無理だ。先ず、道路に面した「大庫(Big Warehouse)」を覗く。ここでやっているのは「80後(Post-80s)」。1980年代生まれの8人のアーティスト。その中でも特に印象に残ったのは、倪有魚という水墨画の作家。1984江西省gan*2州生まれ。墨で描かれた不思議な物体。甲蟹なのか虫なのかそれとも魚の頭なのか。頭の中が??で充満しながら、ついつい画面に引き込まれてしまう。それから、「巣雅画廊(Refined Nest Gallery)」の「文革老照片」*3。さらに、「半度音楽」*4で、以前that’s Shanghaiでレヴューされていた『苗(Miao)』を買う。そして、肝心の「博田撮影」に行くけれども、1時間弱時間があったので、「香風麗道珈琲*5與茶(Traveled Coffee & Tea)」で休憩。因みに、この時会ったのは「博田撮影」の主人であるOさんだったのですが、とてもスムーズな中国語を話す方で、日本人とは気付かなかった。虹橋空港にいる妻から電話で、本来はこちらに向かう筈だったけれども、疲れたのでそのまま帰宅するとのこと。
派対では色々な人とお話ししましたが、印象に残ったのは、浦東に住んでいる人が多いなということ。また、九州の人がけっこういたなということかな。しかしながら、knt13さん*6とはなかなか会えず。帰る間際になってやっとご対面することができた。会っての印象ですが、いい意味で私の先入見=偏見を裏切ってくれました。blogの文章を拝読して、元ばりばりのエリート・ビジネスマンという感じを持っていたのですが。お楽しみはこれからだというところで、私はまだ意識がしっかりしているうちにということで、タクシーを拾って帰宅。
ところで、「莫干山路50号(M50)」ですけど、公式サイト*7があります。特に「莫干山路50号(M50)」というトポスの歴史を述べたhttp://www.m50.com.cn/eng/aboutm50/history.htmhttp://www.m50.com.cn/eng/aboutm50/photo.htmは是非読まれることをお薦めしたい。