社会主義者なら紅茶会?

Via http://d.hatena.ne.jp/kojitaken/20130425/1366900958

脱原発政治連盟緑茶会)」が発足したという。
東京新聞』の記事から;


脱原発を求める市民グループが、七月の参院選脱原発候補を支援しようと立ち上げた政治団体脱原発政治連盟」(略称・緑茶会)の設立集会が二十四日、東京・永田町の参院議員会館であった。党派を問わず、脱原発を実現できる候補者を見極めた上で、市民から募金で集めた政治資金や「脱原発有権者名簿」を提供する。この日は第一次推薦候補として、選挙区と比例代表で計四十人を発表した。 

 設立集会には、生活の党などの候補予定者も参加。代表に就任した自然エネルギー会社役員・竹村英明氏は「脱原発勢力が散り散りに選挙をやっていては政治は変わらない」と、脱原発勢力の結集を訴えた。福島第一原発5、6号機がある福島県双葉町の井戸川克隆前町長らの応援メッセージも紹介された。

 緑茶会は、参院脱原発勢力が過半数を占めるには、参院選の改選百二十一議席のうち少なくとも六十一議席が必要と見積もり、(1)原発の再稼働(2)核燃料の再処理(3)原発の海外輸出−の三点に反対しているかどうかを基準に推薦候補を選定した。

 今回は、民主、みんな、生活、共産、みどり、社民の各党などから比例区で二十四人、選挙区で十六人を勝手連的に支援することを決めた。さらに上積みを目指す。

 また、昨年十二月の衆院選脱原発候補が乱立し、脱原発票を結集できなかった反省を踏まえ、各党に候補者の一本化も呼び掛ける。

 緑茶会は、昨年十二月の都知事選に出馬した前日弁連会長の宇都宮健児氏、原発問題を告発する作品で知られる映画監督の鎌仲ひとみ氏らが呼び掛け人となり、福島第一原発事故から二年目の今年三月十一日付で設立した。
http://www.tokyo-np.co.jp/article/politics/news/CK2013042502000131.html

その志やよし。ただ「呼び掛け人」の中には宇都宮健児や上原公子といった人たちに混ざって、安部芳裕(「反ロスチャイルド同盟」!)*1なんていう名前も見える。しかも五十音順なので、いちばん先頭だよ。またマエキタミヤ*2という名前も。こうした名前たちを見て、眉毛に唾をつけてしまう人も少なくないのではないか。
また推薦候補名簿も既に公開されている*3。推薦された40人の中にはあの藤田幸久ちぇんちぇー*4もいる。911陰謀理論で日本のみならず国際的にも名を馳せたということは知っているが、何時〈脱原発〉に転じたのだろうか。2011年の民主党代表選挙では和牛もとい海江田万里を支持していたのだが。
緑茶会」というネーミングに対する批判もあるようだ。米国のTea Party*5にインスパイアされたということだと、その政治的な鈍感さを批判されることは免れないだろう。とはいえ、「茶会」には本来の意味、また別の意味もあるのであり*6、嫌いな言葉ではない。それから私たちの世代では、猫十字社の漫画を先ずは思い出すということもある(『小さなお茶会』)*7
小さなお茶会 1 (花とゆめCOMICS)

小さなお茶会 1 (花とゆめCOMICS)

*1:http://d.hatena.ne.jp/rainbowring-abe/ See also http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20100322/1269200009 http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20091013/1255405021 http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20100322/1269200009 http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20100324/1269356443

*2:See also http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20130408/1365352666 http://d.hatena.ne.jp/kojitaken/20130108/1357603948

*3:http://blog.goo.ne.jp/harumi-s_2005/e/0915b1887ef7e63784ef7fed89b811bc Cited in http://d.hatena.ne.jp/kojitaken/20130426/1366908087

*4:See also http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20080114/1200292369 http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20081015/1224095332 http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20081120/1227194306 http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20090413/1239593751 http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20100309/1268153801 http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20100313/1268481879 http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20100322/1269200009 http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20110522/1306007916 http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20110829/1314558173 http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20110911/1315709969

*5:See also http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20110114/1295033611 http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20110214/1297620740 http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20110621/1308641906 http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20110825/1314244430 http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20111111/1321040014 http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20120704/1341371380

*6:See eg. http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20120207/1328623686 http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20120217/1329406375

*7:See also http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20070502/1178036988

Chomsky talking on Futemma

承前*1

ノーム・チョムスキー*2が『琉球新報』のインタヴューに答えて、沖縄の普天間飛行場問題について語っている;


普天間飛行場移設問題
県内移設すべきでない ノーム・チョムスキー氏2013年4月22日



 世界的に著名な言語学者で、米国の外交政策を「覇権主義」と批判するなど国際政治を鋭く批評する米マサチューセッツ工科大名誉教授のノーム・チョムスキー博士(84)がこのほど琉球新報のインタビューに応じ、沖縄の米軍基地問題などについて語った。
チョムスキー氏は普天間飛行場の返還問題で「県民が拒否しており、県内のどこにも移設すべきでない」と述べ、名護市辺野古への移設計画を進める日米両政府を批判した。
 同氏は哲学者、論理学者としても知られる。政治や社会問題を扱った著作も多く、2005年には「世界最高の論客」に選出された。インタビューは、米東部マサチューセッツ州ボストン郊外の同大研究室で3月下旬に行った。
 日米両政府が辺野古移設計画を進めていることについてチョムスキー氏は「私が知る限り、沖縄の人々は県内移設を望んでいない。沖縄のことは沖縄が決めるべきだ」と強調し、両政府は県内の民意を尊重すべきだとの考えを示した。
 米国の外交については「帝国主義そのものだ。東南アジアや中東など外国に対する政策は民主主義を傷つけてきた」と批判。米国の国是である民主主義の精神が沖縄問題には反映されていないと指摘した。
 沖縄が過重な基地負担を背負う現状に関しては「第2次世界大戦後も米国は東アジア地域を管理下に置くため沖縄に基地を建設したが、米国によってサンフランシスコ講和条約への参加が認められた日本は、これまで常に米政府に従属してきた」と述べ、日米間の主従構造が沖縄問題の根本にあるとの見方を示した。
(松堂秀樹)
http://ryukyushimpo.jp/news/storyid-205660-storytopic-53.html