『寧静無価』など

本を２冊。

程虹『寧静無価　英美自然文学散論』上海人民出版社、2009

序

自然與心霊的交融――漫談自然文学
第１章　自然與思想
第二章　心霊與土地
第三章　文化與田園
第四章　跨越時空

外文参考書目
中文参考書目

「寧静無価」というタイトルはSigurd F. Olsonのエッセイ”Tranquility Is Beyond Price”から。

張鉄志*1『声音與憤怒　揺滾楽可能改変世界嗎？』（第２版）廣西師範大学出版社、2011

新版序言
自序

導論　揺滾楽：是革命的号角還是伴奏？

輯一　一九六〇年代
第一章　六〇年代：揺滾革命的原郷
BOX ”宇宙塑料人”的時空之旅――従布拉格、紐約到台北

輯二　一九七〇年代
第二章　華麗揺滾：一場艶美曖昧的情欲革命
第三章　朋克揺滾：底層青年的憤怒吶喊
BOX 衝撃楽隊的永恒衝撃

輯三　一九八〇年代
第四章　当揺滾與政党挂釣：従”揺滾対抗種族主義”到”紅楔”
第五章　是反叛還是虚無：従伍徳斯托克到”四海一家”
第六章　”警告父母”：流行楽的言論自由戦争
BOX 是自由化還是圧制自由？　美国音楽界新寡頭的争議

輯四　一九九〇年代至今
第七章　走向黎明：如何歌唱生命之歌？
第八章　英国第三条路的背叛
BOX 碼頭工人站起来：”撼動碼頭”
第九章　愉悦的政治：鋭舞時代的反叛之舞
第十章　”撼動選票”：以音楽進行組織動員的典範
第十一章　War Is Over? 戦争没結束、反戦歌声也不会結束
BOX1 誰在那裡唱反戦歌？
BOX2 把大兵帯回家
BOX3 尼爾・楊的”與戦争共存”
第十二章　反思全球化：新世紀的揺滾行動主義
BOX 電台指令：九〇年代的偉大揺滾楽隊代表
第十三章　尾声：告訴我們真相！

附録一　張鉄志VS馬世芳：音楽写作的両個”借口”
附録二　張鉄志VS賈樟柯：你能独立嗎？

簡体版後記

それからDVD。

Andrew Sipes『フェア･ゲーム』

フェア・ゲーム [DVD]

Martin Campbell『ディフェンスレス』

ディフェンスレス/密会 (ユニバーサル・セレクション第3弾) 【初回生産限定】 [DVD]

曽國祥、尹志文『恋人絮語（Lover's Discourse）』
プロデュースは『志明與春嬌（Love in a Puff）』の彭浩翔*2。また、 Lover's Discourseと『恋人絮語』はロラン･バルトの『恋愛のディスクール・断章』の英訳と中国語訳のタイトル。

*1:See also http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20101104/1288843004 http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20110603/1307045399

*2:http://blog.sina.com.cn/penghaoxiang See also http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20110208/1297194895

辛亥革命と帮会（メモ）

承前*1

今年100周年を迎える辛亥革命に関する『新民週刊』７月４日号の特集「辛亥的帮会背影」；

河西「辛亥年的帮会背影」（pp.22-23）
何映宇「帮会射雕英雄伝」（pp.24-27）
何映宇「没有帮会没有辛亥革命」（pp.28-31）
肖龍祥「青帮大字輩徐朗西逸事」（pp.32-33）

「没有帮会没有辛亥革命」は邵雍（上海師範大学教授）へのインタヴュー。
肖龍祥氏の祖父、徐朗西は1884年に陝西省で生まれ、日本留学中に「中国同盟会」に加入し、孫中山の命により帮会に対する工作を行った。自らも「洪帮」に加わり、頭山満と宮崎寅助の助力によって、上海で「洪帮」組織「峪雲山」を立ち上げた。袁世凱の息子、袁克文とは「拝把子」の関係にあり、陳其美や蒋介石とも義兄弟の契りを結んだという。辛亥革命後、広東、廣西、雲南を転戦するが、後に政治と帮会から足を洗って上海に戻り、美術教育活動を始める。「上海図画美術院」、「新華藝術専科学校」を設立。1961年に上海で病没。享年77歳。文革中、徐朗西の息子は牢獄に入れられ、３人の娘のうち２人は自殺し、息子の嫁であった肖龍祥の母親も1970年に自殺してしまった。

*1:http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20110427/1303930910

印度攻略？

Skull and Bonesについて調べていたら*1、

Sudhir Chadda “Skull and Bone – the secret elite society in US controls the world – what about India?”http://www.indiadaily.com/editorial/06-19-04.asp

という記事を見つけた。2004年の記事だけど、今でもSkull and Bones関係ではよく参照されている記事であるらしい。Skull and Bonesが印度支配に着手しているかも知れないと煽る。当時の米国はブッシュ政権の時代。記事でも、イェール出身でSkull and Bones会員とされるブッシュが証券取引委員会（Securities and Exchange Commission）委員長にSkull and BonesのWilliam Donaldsonを任命したことが言及されている。そして、最後はJames W. Wardnerという人の陰謀本Unholy Allianceから以下の箇条書きをして締めくくっている；

1. The Order founded the American Civil Liberties Union (ACLU).
2. The Order promoted the Bolshevik Revolution.
3. The Order has influenced the seminaries.
4. The Order has control of education.
5. The Order has links to the Federal Council of Churches.
6. The Order has as its member - George Bush.
7. The Order has control of the CIA.
8. The Order began and controls the in Peace Research Institute.
9. The Order founded the Institute for Policy Studies
10. The Order controls both the” conservative” Republican elements and the “liberal” Democratic elements.
11. The Order has control of Masonry.
12. The Order finances Communism.
13. The Order financed Hitler.
14.The Order with its European counterparts control international banking.

この記事が載ったIndia Dailyという新聞は殆ど聞いたことがなかった。どういう新聞なのか。普通の新聞であれば、（日本で喩えると）副島隆彦やリチャード・コシミズが『朝日』や『毎日』の論説を書いているようなものだぞ。
Skull and Bonesの入会儀礼はオリヴァー・ストーンの『ブッシュ』にも出てくるけど、秘密結社についての予備知識がない人にとってはたんなる新入生苛めに見えるだろうね。

ブッシュ [DVD]

*1:http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20110705/1309890515