乗代雄介『皆のあらばしり』

乗代雄介*1『皆のあらばしり』を今月初頭に読了した。


皆のあらばしり
ニセ偽書事始
『皆のあらばしり』の成立について

幻の書の新発見か、それとも偽書か。高校生のぼくは、うさんくさい男と〈謎の書〉の存在を追う。その名は、『皆のあらばしり』。探求は真と嘘の入れ子を孕み、歴史をさかのぼり、コンゲームの様相を呈しつつ、ついに世界の深奥にある〈ほんまもん〉に辿りつくが……。大逆転の結末に甘美な香気さえ漂う表題作のほか、「ニセ偽書事始」「『皆のあらばしり』の成立について」*2を収録した傑作。
「幻の書の新発見か、それとも偽書か」と言われているのは、小津久足*3の『皆のあらばしり』(実在の人物の架空の著書。それから、この小説が栃木県栃木市*4を舞台としていることも(自分用に)言及しておこう。