柿沼陽平『古代中国の裏社会』*1に曰く、(この本の主役たる)郭解は「許負の外孫であった」(p.50)。そして、「許負は、秦末漢初に名を馳せた人相見だった」(ibid.)。
さて、「ここでいう外孫とは、「他家に嫁いだ娘の子」をさす中国古代の言葉である」という(ibid.)。だが、「古代」だけではなく、現代の中国でも「他家に嫁いだ娘の子」という意味での「外孫」は使われている。「毛沢東外孫女打造時尚版“新毛語録”」*2。毛沢東の「外孫」*3である孔東梅*4が「ファッショナブルな」「毛語録」を出版したという2009年の週刊誌記事のタイトル。また(あまり使われてないとはいえ)「外孫」は日本語にもなっているのではないだろうか。
という文は、全然中国語を知らない日本人でも理解可能なのでは?
さて、日本語には
うちまご
という言葉がある。男系の孫のことである。しかし、〈内孫〉という言い方は中国語では聞いたことがない。また、中国語でも日本語でも、
外祖父(外祖母)
という言葉はあるけれど、
内祖父(内祖母)
という言葉はない。
*1:Mentioned in https://sumita-m.hatenadiary.com/entry/2025/03/20/143638
*2:See https://sumita-m.hatenadiary.com/entry/20100111/1263182076
*3:中国ではマゴが女性の場合、「孫女」としてジェンダーが表示される。
*4:See https://sumita-m.hatenadiary.com/entry/20060828/1156737920
