NHKの報道;
他人に蘊蓄を語るほど落語に馴染みがあるわけではないのに、桂米丸の印象はけっこう生々しい。何故なのかと考えたのだけど、大林宣彦の『異人たちとの夏』*2に本人として出演して講座を勤めているのを数か月前に見たばかりなのだった。
落語家 桂米丸さん死去 99歳
2024年8月5日 15時31分
新作落語で独自の芸風を築き、テレビなどでも幅広く活躍した最高齢の落語家、桂米丸さん*1が今月1日、都内の病院で老衰のため亡くなりました。99歳でした。
終戦直後、古今亭今輔に入門し、3年後の1949年に真打ちに昇進しました。
ソフトな語り口とセンスのよさで現代の庶民の生活を題材にした新作落語を数多く手がけ、第一人者として独自の芸風を築いて人気を集めたほか、テレビなどでも幅広く活躍しました。
1976年から23年間にわたり現在の落語芸術協会の会長を務めるなど長年にわたり落語界をけん引し、1998年には旭日小綬章を受章しました。
米丸さんは90歳を超えても、最高齢の落語家として精力的に高座に上がっていましたが、新型コロナウイルスの感染拡大を機に寄席への出演は控えていたため、2019年9月に新宿末廣亭の寄席に出演したのが最後となりました。
落語芸術協会によりますと、今月1日、都内の病院で老衰のため亡くなったということです。99歳でした。
弟子の桂米助さん「父親のような存在」
桂米丸さんの弟子で「ヨネスケ」としてのタレント活動でも知られる落語家の桂米助さんは、自身のSNSに「師匠は僕が高校卒業後すぐに内弟子として弟子入りさせてもらい、57年もの長きに渡って面倒をみてくれました。僕は父親がいなかったものですから、米丸は本当に父親のような存在でもありました。師匠・米丸への感謝とご冥福をお祈りさせていただきます」などとコメントし、米丸さんの写真とともに投稿しました。
落語芸術協会会長 春風亭昇太さん「立派な人生に尊敬と感謝」
落語芸術協会の会長を務める春風亭昇太さんは「桂米丸師匠は長年にわたり落語芸術協会の会長として尽力され難しい局面でも協会をまとめ、新作落語のトップランナーとして落語界の発展に貢献されてきました。長きにわたり高座を務められた99年間の立派な人生に尊敬と感謝を込めてご冥福をお祈りいたします」というコメントを協会を通じて発表しました。
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20240805/k10014537371000.html
師匠・桂米丸が亡くなりました。
— ヨネスケ🌈桂米助 (@yonesuke51) 2024年8月5日
師匠は僕が高校卒業後すぐに内弟子として弟子入りさせてもらい、57年もの長きに渡って面倒をみてくれました。
僕は父親がいなかったものですから、
米丸は本当に父親のような存在でもありました。
師匠・米丸への感謝とご冥福をお祈りさせていただきます。
桂米助 pic.twitter.com/1wnR4Y7f4f
See also
NHK首都圏ナビ「横浜出身 最高齢の落語家 桂米丸さん死去 99歳」https://www.nhk.or.jp/shutoken/articles/101/009/85/
*1:See eg. https://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%A1%82%E7%B1%B3%E4%B8%B8_(4%E4%BB%A3%E7%9B%AE) See also https://sumita-m.hatenadiary.com/entry/20180703/1530585525
*2:Mentioned in https://sumita-m.hatenadiary.com/entry/20111211/1323533796 https://sumita-m.hatenadiary.com/entry/2020/04/12/025007 https://sumita-m.hatenadiary.com/entry/2024/03/26/171224