棄てられる「スプートニク」

時事通信の記事;


村上作品、廃棄処分へ 「非伝統的」禁止、吉本ばななさんも―ロシア図書館
2022年12月20日07時17分


 ロシアのプーチン政権が今月上旬、性的少数者を含む「非伝統的な性的関係」に関する宣伝を全面禁止する法律を成立させたことに絡み*1、モスクワの図書館の「廃棄処分リスト」に日本の文学作品も入ったことが分かった。文学関係者らが19日、通信アプリで一斉に明らかにした。

 通信アプリに掲載されたリストには53点あり、この中に吉本ばななさんの「とかげ」、村上春樹さんの「スプートニクの恋人*2が入った。どのような内容や描写が問題視されたかは不明だ。村上作品はロシアでも一定の人気がある。
https://www.jiji.com/jc/article?k=2022122000235&g=int

この記事を書いた人は本を読んでいないのだろうか。どちらも薄い文庫本であり、書店で容易に見て・買うことができる。『スプートニクの恋人』は女性の同性愛が重要なモティーフになっており、『とかげ』に収録されている短篇にはバイセクシュアルな関係に言及したものがある。どちらもいい作品なので、露西亜人のご友人がいたら是非薦めて下さい。
さて、残りの51点には何がリストアップされているのか。