80年代の思想家

立川健二*1『愛の言語学』所収の


「文学と饒舌」(pp.156-165)
「ラング、ランガージュ、エクリチュール――丸山圭三郎と〈言葉〉という多面体」(pp.166-170)


を読んで、思ったのだけど、〈1980年代の思想家〉と言えるのはやはり丸山圭三郎先生*2じゃないか。勿論、1980年代には(国の内外を問わず)様々な思想家が活躍しており、その中には丸山圭三郎以上に有名だったり影響力を持っていたりした人も少なくない。ただ、丸山氏が活躍した時期はほぼぴったり1980年代に重なっているのだった。優秀な仏蘭西語教師として知られていた丸山氏が『ソシュールの思想』を上梓して思想家としてブレイクしたのが1981年。そして、鬼籍に入ってしまったのが1993年。ということで、来年はもう30回忌なのか!