Via https://nessko.hatenadiary.jp/entry/2022/12/02/103204
『南日本新聞』の記事;
研究参加者の末次健司氏のツィート;
霧島の大浪池登山道で24年前に見つけた「ギンリョウソウ」、新種でした…「キリシマギンリョウソウ」と命名 DNA、赤く色づく位置などに明らかな差異
11/30(水) 9:00配信
宮崎県総合博物館や神戸大学などの研究グループは、世界に1種とされている光合成をしない菌従属栄養植物「ギンリョウソウ」の新種を発見した。薄紅色に色づくのが特徴。最初の発見地・霧島山にちなみ標準和名「キリシマギンリョウソウ」と命名した。30日付で日本植物学会国際誌「Journal of Plant Research」に掲載される*2。
ギンリョウソウは全体が白色で、菌類を根に取り込み、養分を吸収する。中国、台湾、東南アジア、ロシアなど広範囲に分布する。赤いギンリョウソウは国内各地で見つかり、「ベニバナギンリョウソウ」と呼ばれ、子房が色づく色変わり個体とされている。新種「キリシマ」は花弁とがく片が色づく。DNAや花期、赤く色づく位置、がく片の数などギンリョウソウと明らかに違い、新種と判断された。
同博物館の黒木秀一課長(57)が1998年、鹿児島県霧島市の大浪池登山道で見つけた。その後研究が進み、岐阜や静岡、和歌山、大阪でも見つかっている。黒木課長は「20年来の研究の成果に『霧島』の名が付きうれしい。キリシマギンリョウソウは、ギンリョウソウより希少。見かけても採取などせず、そっと見守ってほしい」と話している。
南日本新聞 | 鹿児島
https://news.yahoo.co.jp/articles/0e39d89ab45911670a1986bbf8a9bf5d7b37ab15
世界で2種目となる新種のギンリョウソウを「発見」し、「キリシマギンリョウソウ」と名付けました。ガラス細工のような見た目の非常に美しい植物です!完成まで20年以上(末次が調査してからでも10年)という超力作です。オープンアクセスですので、ぜひご覧ください。https://t.co/fbrllXT2y0 pic.twitter.com/dgBU9g5a0e
— 末次 健司 (@tugutuguk) 2022年11月30日
「光合成をやめた植物」のなかでは、ギンリョウソウは里山のような身近な環境でもよく見られます。小説などでもよくモチーフとして登場しており、私達も親しみ深い植物といえるでしょう。「ギンリョウソウ」の新種を発表できたことは私としても感慨深いものがあります。https://t.co/fbrllXT2y0 pic.twitter.com/SZParsO006
— 末次 健司 (@tugutuguk) 2022年11月30日