11月の秋刀魚

Via https://nessko.hatenadiary.jp/entry/2022/11/16/130223

テレ朝の報道;


【異変】不漁のサンマ 北海道に大群が…“入れ食い状態”2人で300匹「10年分釣った」
11/16(水) 11:30配信


テレビ朝日系(ANN)

不漁*1の影響で高値が続くサンマに異変です。北海道沿岸に大群が押し寄せ、釣り糸を垂らせば、すぐに釣れる“入れ食い状態”が続いています。なぜ、このような状況になったのでしょうか?


■カメラ沈めると…優雅に泳ぐ“サンマ大群”

 北海道雄武町。漁港で人々が次々に釣り上げていたのは、大量のサンマです。

 日が暮れた海にライトを当てると、サンマが勢いよく跳びはね、水しぶきが上がるほどです。

 網走市でも、岸壁から肉眼ではっきり確認できるほどの大群が押し寄せ、糸を垂らせば釣れる、まさに“入れ食い状態”です。

 地元の漁業組合によると、ここまでサンマが出てくることは非常に珍しいということです。

 紋別市の漁港でカメラを沈めると、優雅に泳ぐサンマの群れが確認できます。


■2人で300匹釣る!「冷凍庫パンパン10年分」

 動画を撮影した男性は「信じられないほどサンマが釣れている」という情報をSNSで見て、9日に札幌から300キロ近く離れた紋別まで出掛けたそうです。

 動画を撮影した男性:「『マジか』って感じ。驚き、感動もしましたね。こんな光景見られるんだと。漁師でもなんでもないのにというのが率直な感想」

 友人と10時間ほど釣りを楽しみ、釣れたのは、なんと2人で300匹。大きさも立派なものばかりです。

 動画を撮影した男性:「どれも、スーパーで売っているものと遜色ない。もしくは、それよりも大きいものが多い。全部おいしく、毎日のようにサンマを頂いてます」

 刺身はもちろん、塩焼きに、干物やサンマ100%のハンバーグなど、様々な調理方法で、今も食べ続けているといいます。

 動画を撮影した男性:「(Q.脂の乗りは?)抜群でした。上物でしたね。冷凍庫もパンパンですし、軽く10年分くらいは釣ったのかなと」


■突然の異変…今後の“漁獲量”に影響は?

 サンマといえば、近年“不漁”が続いていました。なぜ突如、複数の港に群れが押し寄せ、“大漁”となったのでしょうか?

 サンマの生態に詳しい専門家は、次のように話します。

 水産研究・教育機構 冨士泰期主任研究員:「珍しい現象かなと。毎年見られるものではないという感じ。たまに(港に)迷い込んでくるということがある。(今回は)そういうものなんだと思います。研究者としても、それについて明確な理由は、なかなか現状では述べられないという状態」

 北の海で起きた突然の異変…。今後、漁獲量は増えるのでしょうか?

 冨士主任研究員:「確かに映像としては、たくさんいるように見えるんですけれども、あれは沖で漁船が取っている群れの量に比べると、すごい微々たるものなので。だから、岸壁で魚が見えて、いっぱい釣れたということから、今年のサンマ漁況を占うようなことは、何も言えないと思います」

(「グッド!モーニング」2022年11月16日放送分より)
https://news.yahoo.co.jp/articles/254efd132fe0a70b21a49b9d65aaaa7cbe590f58

理由はわからないが、「沖で漁船が取っている群れの量に比べると、すごい微々たるもの」でしかない。
さて、秋刀魚とは限らないけれど、特定の種類の魚などが突然大量に出現して、大騒ぎになって、マスメディアに取り上げられたり、ツィッターでバズったりするということは、けっこう屡々見られることなのではなかろうか? 今年の4月にも、岩手県釜石市で突然鰯の大群が押し寄せたということがあった*2
リンゼイ・アンダーソンの『八月の鯨*3じゃないけれど、21世紀末の秋の北海道で、海辺のヴィラに佇み、子供の頃にね、秋刀魚の群れが押し寄せてきたんだよと回想する老人たちはいるだろうか。いくら待っても、秋刀魚は戻ってこない。