因果ではない連鎖?

Via https://nessko.hatenadiary.jp/entry/2022/08/05/125851


埼玉県飯能市*1のツィートだけれど、「カエンタケ」でネット検索してみると、トップに出てくるのは、東大阪市の「猛毒キノコ「カエンタケ」にご注意ください!」という警告*2。また、飯能と同じ武蔵国の東京都八王子市でも「カエンタケ」が目撃されたという*3
さて、火焔茸の出現は「ナラ枯れ」と関連があるとされている。これはカシノナガキクイムシという昆虫を媒介として、コナラやミズナラといったブナ科の樹木が通称「ナラ菌」と呼ばれる黴に感染して枯れてしまうこと*4カシノナガキクイムシが火焔茸の胞子を運んでくるわけではなく、この虫が増えると、それと共生していた黴が暴れて、ブナ科の枯れ木や倒木が増えることによって火焔茸発生に有利な環境が形成されることになる。「ナラ枯れ」によってブナ科の植生が衰退すれば、それに寄生しているカシノナガキクイムシも衰退し、枯れ木や倒木も減ることによって、火焔茸もまた衰退する。カシノナガキクイムシや「ナラ菌」が衰退することによって、ブナ科の植生も恢復してゆく。この周期というのは或る程度予測可能なのではないだろうか?

*1:See also https://sumita-m.hatenadiary.com/entry/20080617/1213698178 https://sumita-m.hatenadiary.com/entry/20130316/1363405417 https://sumita-m.hatenadiary.com/entry/2021/10/08/011155

*2:https://www.city.higashiosaka.lg.jp/0000000723.html この文書の日付は今年の2月27日。

*3:FNN「毒キノコの中で最強「カエンタケ」の目撃相次ぐ 小指の先程でも食べれば“死ぬ”…触るのも危険」https://news.yahoo.co.jp/articles/dce5e5db7cff9a1260af68b91abd69cd438e329b

*4:See eg. 日テレNEWS「「ナラ枯れ」被害広がる 倒木の危険で公園“閉鎖“も 山中湖でも被害拡大」https://news.yahoo.co.jp/articles/8025e4f05045d653ea5e34431040e98985055059