再来年の話

NHKの報道;


再来年の大河ドラマは「光る君へ」 主演は吉高由里子さん
2022年5月11日 14時00分

再来年に放送されるNHK大河ドラマは、平安時代に「源氏物語」を著した紫式部*1 の一生を描く「光る君へ」*2に決まりました。
主演は吉高由里子さん*3です。

「光る君へ」は、貴族文化が花開いた平安時代を舞台に「源氏物語」の作者として知られる紫式部の人生を描きます。

主演は連続テレビ小説花子とアン」でヒロインを演じた吉高由里子さんが務め、最高権力者となる藤原道長との関わりや、執筆への情熱などを盛り込んだ華やかな物語が紡がれます。
脚本は、「ふたりっ子」や「セカンドバージン」などで高い評価を受けてきた大石静さんが担当します。

大河ドラマの脚本を手がけるのは2006年の「功名が辻*4以来、2回目です。


吉高さん「願ってもみなかったお仕事です」
11日、東京 渋谷のNHK放送センターで開かれた記者会見で吉高さんは、「願ってもみなかったお仕事です。NHKに出演するなら、時代ものがいいなと思っていましたが、まさかこんなにさかのぼるとは想像していませんでした。紫式部という人物の一生を演じることが自分にどんな影響をもたらすのか、すごく楽しみです」と意気込みを語りました。

そのうえで、「戦のシーンはなさそうですが、私は馬に乗りたいので、ぜひ、ねじ込んでもらえれば」と笑顔で制作陣に要望していました。

また大石さんは、「海外では紫式部は世界で初めての長編ラブ・ストーリーを書いた人として認識されていますが、よく分からないことも多く、オリジナルの要素を膨らますことのできる人物です。平安王朝には権力闘争やおもしろい話がたくさんあるので、私の作品では元気で強い女性にしたい」と話していました。

NHK大河ドラマ「光る君へ」は、再来年=2024年の1月から放送される予定です。
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20220511/k10013620621000.html

毎日新聞』の記事*5では、大石さんのコメントのうちNHKが省いた部分を再現している;

また大石さんは、紫式部が世界で初の長編ラブストーリーを書いた人物として評価されている点を紹介。「まだ脚本は一行も書いていないが、藤原家が摂関家として権力を誇った平安王朝というのは、山崎豊子さんの『華麗なる一族』と映画『ゴッドファーザー*6を足して3倍にしたような権力闘争と面白い話がいっぱいある。あまりなじみのない平安時代の驚くような『セックス・アンド・バイオレンス』を描きたい」と大胆な発言で会場をわかせた。

石井百合子*7「24年大河、紫式部を主人公にした理由は?」https://news.yahoo.co.jp/articles/c54c39acf75a5a721c476f5bc134369afb0ece5f


内田ゆき制作統括のコメント;


 制作にあたって「これまでにやっていない題材はなんだろう? と、まずは考えました。そして、そろそろ女性の主人公がきてもいいのでは? と」と内田。「そんな中で浮かんできたのが、平安時代。主人公は、『源氏物語』の作者の紫式部です。千年の時を超えて現代語訳や二次創作を生み出し続け、世界20か国以上で翻訳されているこの物語の作者について、わかっていることは多くはありません」と紫式部を主人公にしたいきさつを語る。

 式部を探るうちに鍵となるモノが二つあったと言い「ひとつは、意外にも活動的で男性貴族とも対等に付き合い、政治にさえも大きな役割を果たしていた平安の女性像。もうひとつは最高権力者となった藤原道長紫式部の『近さ』でした。二人は年代的にも物理的にもいくつもの接点を持っていたのです」と藤原道長の存在を挙げ、吉高演じる主人公を「まひろ」と名付けた経緯を以下のように明かす。

 「平安時代の多くの女性の名前は判然としません。紫式部も然りです。そこで私たちは、心に燃えるものを秘めた個性的な主人公に『まひろ』という名をつけました。のちに歴史上もっとも有名な女性の一人となった彼女は、なぜ、この完全無欠な男性を彩る愛の物語を書いたのか。そこに、彼女の人生に欠かせない片割れ、ソウルメイトとして藤原道長が大きく関わっていたのではないか。そして彼女が見聞きした、愛憎と権力が渦巻く宮中での、天皇や貴族たちの生きざまは、どのように物語に取り入れられていったのか。これまでにない挑戦となるドラマには、想像の余地があふれています」

*1:See also https://sumita-m.hatenadiary.com/entry/20080306/1204779649 https://sumita-m.hatenadiary.com/entry/20080825/1219599350 https://sumita-m.hatenadiary.com/entry/20110906/1315281174 https://sumita-m.hatenadiary.com/entry/20180824/1535081202 https://sumita-m.hatenadiary.com/entry/2019/10/10/005447 https://sumita-m.hatenadiary.com/entry/2021/02/15/152044

*2:既にWikipediaの項目が立っている! https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%85%89%E3%82%8B%E5%90%9B%E3%81%B8

*3:See also https://sumita-m.hatenadiary.com/entry/2022/01/15/171124

*4:Mentioned in https://sumita-m.hatenadiary.com/entry/20101011/1286813326 https://sumita-m.hatenadiary.com/entry/20141110/1415630984 https://sumita-m.hatenadiary.com/entry/20150224/1424706062 https://sumita-m.hatenadiary.com/entry/20180622/1529631196 https://sumita-m.hatenadiary.com/entry/2020/02/15/022143 https://sumita-m.hatenadiary.com/entry/2020/07/18/201523

*5:稲垣衆史「24年大河「光る君へ」 大石静さん「セックス&バイオレンス」描く」https://mainichi.jp/articles/20220511/k00/00m/040/254000c

*6:Mentioned in https://sumita-m.hatenadiary.com/entry/20110118/1295378218 https://sumita-m.hatenadiary.com/entry/20110226/1298693399 https://sumita-m.hatenadiary.com/entry/20160127/1453902911 https://sumita-m.hatenadiary.com/entry/20160427/1461729780 https://sumita-m.hatenadiary.com/entry/20160607/1465314095 https://sumita-m.hatenadiary.com/entry/20170916/1505573364 https://sumita-m.hatenadiary.com/entry/20180208/1518066274 https://sumita-m.hatenadiary.com/entry/2019/10/09/113339 https://sumita-m.hatenadiary.com/entry/2022/01/16/085802

*7:See also https://sumita-m.hatenadiary.com/entry/20140926/1411671771 https://sumita-m.hatenadiary.com/entry/20150107/1420559286 https://sumita-m.hatenadiary.com/entry/2022/03/28/094158