佐藤忠男

NHKの報道;


映画評論家の佐藤忠男さん死去 91歳 多くの若い映画人育成
2022年3月21日 21時27分


日本を代表する映画評論家で、多くの若い映画人を育てるなど日本の映画評論をけん引した佐藤忠男さん*1が、今月17日、胆のうがんのため亡くなりました。91歳でした。

佐藤忠男さんは新潟県出身で、高校を卒業後、雑誌に映画批評を次々と投稿して注目を集め、1957年から雑誌「映画評論」の編集に携わるなどしたあとフリーの映画評論家としての活動を始めました。

豊富な映画鑑賞経験と知識に基づいた客観的な分析で知られ、小津安二郎監督や黒澤明監督などの評論をはじめ数多くの著作を発表し、1995年には100年以上におよぶ日本の映画史を20年がかりでまとめた「日本映画史」を発表して高い評価を得ました。

後進の育成にも積極的に取り組み、1996年には日本映画大学の前身にあたる映画の専門学校、日本映画学校の学校長に就任し、みずからも教壇に立って若い映画人を育ててきました。

こうした功績から、1996年に紫綬褒章を受章し、2019年には文化功労者に選ばれています。

佐藤さんが名誉学長を務める日本映画大学によりますと、佐藤さんは今月17日、胆のうがんのため91歳で亡くなったということです。
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20220321/k10013544521000.html

佐藤氏は独自の教育論を主張し、教育論の分野でも何冊も著書を出していた。ただ、管見の限りでは、今回、佐藤氏の教育思想家としての側面に触れた言説は見出せなかった。
20歳前後の頃、評論社から出ていた佐藤氏の『現代日本映画』と『現代世界映画』という本を図書館から幾度なく借り出して、目当ての映画の部分をコピーしたりしていた。現在なら、Wikipediaとかで過去の映画の概要について、初歩的な内容ならば。かなり容易く調べることができる。当時はそれが困難なのだった。また、佐藤氏の『映画をどう見るか』(講談社現代新書)を読んで、サム・ペキンパーは反動的なマッチョの復活だみたいに論じられていて、それは違うだろう! と反発したというのも、その頃。See also


スポーツニッポン「映画評論家の佐藤忠男さん死去 91歳 日本映画学校校長、日本映画大学学長など歴任」https://news.yahoo.co.jp/articles/c299654fae1a63e7f1aaf2f1605ec093a2a7fc1e