博物館に

Aya Hasegawa「 現存する日本最古のジャズ喫茶が、2023年にミュージアムとして再生」https://www.timeout.jp/tokyo/ja/news/chigusa-the-oldest-existing-jazz-cafe-in-japan-will-be-revitalized-as-a-jazz-museum-in-2023-031522


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横浜の野毛にあるジャズ喫茶ちぐさ(以下、ちぐさ)*1が、創業90周年を迎える2023年に、ジャズミュージアムちぐさとして生まれ変わる。築70年を超える建物の老朽化に伴う建て替えで、新たなちぐさは博物館機能とライブハウスを兼ね備えたものとなる。

「新たな店舗は2階建てで、 下層階には(2007年の移転前までの)旧ジャズ喫茶ちぐさをまるごと再現し、当時の音や雰囲気を楽しんでいただける空間を創出します。オーディオ装置一式や貴重なVディスク、さらにレコードジャケット掲示板、テーブルやイス、看板なども展示し、ちぐさが90年にわたって蓄積してきた6000枚のLPレコードを体感できるミュージアムとしての要素を備えます」*2

建設にあたっては「Jazz Museum CHIGUSAファンド」を発足。約1億円の総工費に対し、自己資金、銀行融資に加え、約1,000万円の募金活動をスタートした。ジャズの歴史的資料となるようなレコード、著作物、写真、オーディオ機器、楽器などの寄贈も受け付ける。

ちぐさは「若きミュージシャンを育てたい」という吉田の思いを継ぎ、2013年に優れた新人を発掘し表彰する「ちぐさ賞」を創設した。訪れたのは、ちょうど第8回ちぐさ賞受賞者のアナログレコードとCDがあがってきた日だった。今回の「ちぐさ賞」は創設以来初めて、現役の大学生が受賞したそうだ。吉田*3が作り出した「ちぐさの音」はさまざまなかたちで、そして確実に引き継がれていく。

現在の店舗での最後の営業は、4月10日(日)を予定している。

*1:See also https://sumita-m.hatenadiary.com/entry/2021/10/04/104413

*2:「一般社団法人ジャズ喫茶ちぐさ(吉田衛記念館)のスタッフ、新村繭子」の語り。

*3:創業者、吉田衛。